出汁。
出汁マスターの限定。
「料理の鉄人」内において、道場六三郎が先ず行うことは「その日のお品書き」であるが、次に行うことが
「命の出汁作り」
であった。
「命の」が修飾するのはもちろん「出汁」であるが、「出汁は命」なのだから、ここら辺が日本語の難解なところだ。
形容詞は基本的にSVCのニ文型を作れる訳で、
・ミッキーは可愛い
・可愛いミッキー
とした場合、後者ではスーパー揚げ足取りが可能になる。
それは「可愛い以外のミッキーの存在確認」をしているようなことになるからだ。
つまり、「命の出汁」と言う言葉は「別に命と言う程でも無い出汁」の存在を裏付ける証拠に成り得る。
まぁ・・・どうでもいいことだ・・・。
誤解されないよう・・・気をつけたい・・・。
朝から何も食わずに用事を済ませ、気付けば13:30。
インスタを見ると「今日、限定あります」とのコメントを確認。
行かなければならない、そう思ったのである。
着いたのは良いが、コメントでもあった通り、車種によっては下回りが破損してもおかしくないレベルの「雪の段差」が出来ている。
丁寧に駐車し食券を購入。
暫し待った、と言う訳だ・・・。
「こってり」=「スープの粘度」
と言う方程式ばかりが成立する訳ではない。
しかしながら、思いの外透き通ったスープが目の前にくると、「こってり」の認識の違いを痛感する。
しかし、この一杯は出汁マスターの一杯。
確実に仕掛けがあるはずなのだ。
ぬぬぬぬぬぅぅ・・・まさかの・・・・・
JI...RO...U...の味だ・・・ッッッッ!!!
店長ォォォッッッッ!!!!
あんた凄えなッッッッ!!!!
ニンニクフレーバー全開&二郎の豚フレーバー全開。
この見た目でこのレベルの暴力性が・・・・!!!
しかし、豚の甘さを全面に出していると言う訳ではなく、
「醤油ダレのエッジを豚の出汁で抑え込んでいる」
と言ったところだ・・・・・・。
出汁マスターの限定は・・・・・異常だッッッッ!!!!
コシの力が溢れる麺は、持ち上げ過ぎるとスープを弱めてしまうので、食べる個人がその相性が良い麺量を判断しよう。
無思考で麺を啜ってはいけない。
是非バランスを考慮したいモノである。
この麺に合わせるためのこのスープ、と言うことを考えると、やはり出汁マスターと言わざるを得ない。
持ち上げ厳禁のチャーシューは本日もホロッホロ。
深い味わいのメンマはひたすら最高。
チャーシューとメンマで、その店のファンダメンタルな部分が見え隠れすると思うのだが、やはり馬場さんが言うところの
「基礎が出来ているからね」
をそのまま店長に伝えたい。
ごちそうさまでした。
いやぁ・・・・・まさかこの見た目で二郎を彷彿とさせてくれるとは・・・。
しかし、これはあくまでも非二郎。
店長におけるこってりは、豚の抽出度合いを高めたスープ。
なのに、結果は洗練されている、と言うことか・・・・。
まだ、塩と味噌を食っていない・・・。
両方とも・・・楽しみだ!!!
帰って所用を済ませ、晩飯を作っていると妻から電話だ。
これから帰宅とのこと。
帰り時間に合わせ、最後の仕上げに入る。
炒め物は妻が帰ってきてからでも間に合うので、適当に時間を潰しているとドアの空く音だ。
微妙にテンションが高い妻。
話を聞くと「私にピッタリなハンカチ」を購入してくれた、と言う。
妻はハンカチを買うのが趣味みたいなモノで、気に入ったモノがあると買ってしまうのだ。
どれどれ・・・・
勿体なくて使えませんッッッッ!!!!!!
こう言うハンカチがドンドン溜まっていく・・・。
ドラえもんは・・・・使うのが勿体ねえ・・・・・・!!!