よし虎が食いたかった。
中毒なのだ。実際はメニュー数が多いわけではない。だから制覇に時間はかからないと思っていた。しかし、どうしても濃い奴が食いたかったのだ。私は仕事終わりに向かった。
期待は膨らむ。そして私は兎に角腹が減っていた。今日の為に私は朝、昼を制限。帰りの車ではただただ腹の虫が鳴りっぱなしだった。
煌々としたよし虎の看板が見える。
あれ?
誰も待って無いんじゃないか!完璧だ!
しかし、車を停めようとした私は眼前で11人の行列を見た。
単純に視力が悪いだけだったのと、所謂脳内補正である。
えーーーーーーーーーー・・・・・・・
クッソが!
何てこった・・・・・・。
よし虎に行きたいけど、混んでいたからマシンガンにする、と言ったまことしやかな噂は本当だったか・・・。
一球は夜営業無し。学生街でのこの値段。もう昼に来るしかないのだろう。
いずれにしろ二桁は無理だ。多分一時間待ち。私の胃はそんなに我慢強くない。
私は困った。脳は停止した。家への帰りしな、おそらく私は病んだのだ。
何だこれは?
気付けばカクテキのお出ましだ。
そうか、ジアスターゼを摂取しろと言うことか。消化の促進だ。
この味噌ダレ。
凶悪なのだ。よし虎を食べれないのなら此れくらいの暴挙は必然である。
ツラミ
豚ハラミ
豚クチビル
私はいつも同じものしか食べていない気がする。聡明な読者の方々は、「しちりん屋」とタイトルに出ている時点で、読むのを止めていただきたい。
ただ、旨い。
マルチョウ
牛ハラミ、である。
ホルモンは胃で分解される。つまりカロリーゼロである。
冷麺もカロリーはゼロの様な気がする。そしてしちりん屋の冷麺は「出来」が良いのだ。
」
岩手の先輩は私にこう言った。
「締めの冷麺には、それまでのタレを全て投入しろ」と。
私はその決まりを破った事は無い。
ごちそうさまでした。
計焼酎10杯を飲んだ私は酔った。
いつもの通り馬鹿なのだ。
帰って焼酎を追加した私を待っていたのは予想通りのgo to hell宣告。
寝坊!!!