狐につままれる・・・
果たしてその表現で適切か・・・。
この日、「散歩に行きたい」と言う妻を連れた私は、天王グリーンランドと言う道の駅へ。
休日かつ晴天に恵まれ、老若男女問わずの客層に、各種売り場は活気に溢れている。
中途半端な時間からウォーキングを始めようとしたものだから、「お腹が空いたので、なにか食べたい」と言う妻の意見を聞き入れ、一旦駐車場に車を停めた後、併設の蕎麦屋に行ってみる。
グーグルの口コミは確かに高かったが、店の入り口に座って待機していたあの人数が、全て蕎麦待ちの人間とは・・・。
目視で換算しても20を超える人だかりに一旦諦め、臨時で店を出していた「花輪ホルモン」で牛すじ煮込みを買って食う。
ここのホルモンはとにかく煮込みに使うツユが偉大過ぎる。これならばどんなホルモンも牛すじも美味しく仕上がるであろう。
軽く腹に補給した我々は、その40分程度じっくり歩き、一旦本気の昼食を目指すことにする。
しかし、この時点においても妻の蕎麦欲求は止まらない。この後、土崎のイオンで買い物をする予定でもあったので、私から
「山形十割そば」はどうか?
と言う提案をしたのだが、グーグル大先生と歓談した妻が
「この店に行きたい。」
と明言したのが表題の店だ。
そこも山形系、しかも私の愛する「冷たい肉そば」を提供する店。
そうなれば私が否定する余地は無い。
賛同して向かった、と言う訳だ・・・。
現段階で書きたいことは山ほどあるが・・・・・・まずは一つずつ解消していきたい・・・。
山形系の蕎麦屋ならずとも、通常蕎麦屋で蕎麦を注文すれば、蕎麦と付いてきてもおしんこ。食べ終えるタイミングで蕎麦湯ってなモンだが・・・。
突如登場したお盆に小鉢四種。
・厚揚げと大根と人参の炊合せ
・じゃがいもの餡掛け
・パスタ中心の胡椒マヨネーズ和え
・おしんこ(ここでようやく)
これは・・・一体・・・・・・。
え・・・もしかして・・・これが通常スタイルですか・・・!?
落ち着いて隣のカウンター席を見れば・・・となりも同様・・・。
そしておもむろにレンゲと共に運ばれて来たのが・・・。
小鉢よりもさらに小ぶりな器ではあるが、何と冷たい肉そばでもお馴染みの、「煮付けた親鶏」の切り落とし・・・・・・だと・・・。
ここまで来て、私の経験則は完全に崩壊状態。
この手の蕎麦屋に造詣が深い
・Pちゃんさん
・muraさん
であったとしても、この現象を受け止めきることが出来るのであろうか・・・。
そして・・・・・・満を持して・・・
ようやく登場してビジュアルを確認すれば・・・しっかり親鶏入ってるじゃねーか!!!
じゃあ何かッッッッこの切り落としはサービス的ななにかですか!!!???
もう、パニックである。そして・・・私の胃は大丈夫なのだろうか・・・。
まぁ・・・・・・とにかく食う!!!
ぬぬぬぬぅ・・・・・・この感じは醤油の・・・・・・
KI...RE...A...JI...系か・・・ッッッッ!!!
例えば天童市の一庵であれば、ツユは親鶏の味強めの、甘目に仕上げられており、醤油感が弱め。
それ故、蕎麦感が欠ける感じがする場合もあるが、その分蕎麦を太めに切ることにより、その点を解消している。
また、例えば秋田市の十割そば屋であれば、親鶏の出汁感は薄めで、ほぼ蕎麦汁と言っても良いくらいに醤油のエッジが立っている。しかもこの店の場合、出汁感をも上回る醤油感のため、このエッジが好きな人間にはたまらない仕上がり。
ではこの店はどうだろう。
- 結論から言うと、「上記二店の間」と言う表現がマジで適切。
しっかり感じられる鶏の旨味と甘さの後に、達人の切れ味の醤油感がビシッと〆てくれる・・・。
ヤベェぞ・・・・・・油断すると間違いなく・・・完飲の可能性が・・・。
これぞあちらの遺伝子を持つ
「黒挽き」
の遺伝子を持った蕎麦。
この香りと茹で加減・・・・・・本場を思い出すぜ!!!
但し、先程の私の見解の通り、甘目を抑えめにして出汁&醤油感を出している分、蕎麦の太さはこんな感じ。
うぅむ・・・・・・やはり・・・奥が深すぎる・・・!!!
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
おや・・・・・・俺は・・・下足天(通称ゲソ天)を頼んだはずだが・・・。
山形で冷たい肉そばを私が注文する際、その店にあれば必ず注文してしまうのがこれ。
イカゲソの天ぷらであり、「通常は」ゲソが何本か来る程度・・・。
先端なしのゲソの根本✕6
茄子✕2
ちくわ✕2
葉を広げたふきのとう✕1
かぼちゃ✕1
人参とたまねぎのかき揚げ✕1
・・・・しかも専用の天つゆまで・・・。
イカゲソ・・・・・・メチャクチャ美味かったぜ!!!
ごちそうさまでした。
妻も同じ肉そばを注文し、3分の1ほどの天ぷらを食べてもらった。
そうしなければ・・・撃沈していたかもしれない・・・。
そんなこんなで、食後の画像を撮ることすら忘れていた私は、メニュー表を撮影するのが精一杯。
肉そばと小鉢✕5で750円、そしてこの量の天ぷらで(下足メインのはず)400円・・・。
キツネに見える何かに・・・万力で絞り上げられていたのだろうか・・・。
挙げ句美味いとは・・・・・・。
まだまだ知らない良い店があるもんだ・・・と言うことを痛感しました。
我々が行った13:00頃だと、すでに
「店で打った手打ちそば」は完売
であったため、山形直輸入の蕎麦を使用したメニューであったこと。
ただ知っている方は容易に想像できる天童市系のあの味、であるから安心できること。
しかし、「バッチリあの味」だったこと。
「マジでこんなところに店なんかあるの?」と思うほどの住宅街にあること。
カウンターL字型の五人✕一人の狭い店内であること。
小さいことだが、ツユがキンキンではないこと。
など、想定外のポイントが多いが・・・非常に熱い店でした。
そして私は本日・・・もう決めました・・・!!!
晩飯要りません!!!
普通に寝ます・・・。
hyakuman_amaneさん!!!
ここは一度行ってハマってしまったら抜け出すことが実に困難なラーメン屋だと思います!!!
この煮干しの風味マジックそして・・・・・・肉から麺から最高です!!!
Pちゃんさん!!!
はっきり言って・・・・・・ヤッてしまいました!!!いやぁ~・・・・・・ラインに対する注意力散漫です!!!
ここの三種のチャーシューって言うか肉の威力は恐ろしいモノがあります・・・。
ただそもそも・・・・・・ラーメン自体が最高だと思うんです・・・!!!