「あの店の⋯⋯
何て言う店だったか⋯⋯。」
恒例の仕送り直接手渡しがてら、昼食を食べに行こうと言うことで「どの店にするか」の議題が浮上したのも束の間。
母が、どうしても食べたい味噌ラーメンがあるそうだ。
別に構わないから店の名前を教えてくれ、と聞くが全く脳内に出てきてくれないらしい。
場所は?と聞くと「湯沢市の⋯⋯」と。
湯沢市は県南でも相当ラーメン屋が少ない地域だから、そんなに選択肢は無い。
詳細な位置を聞けばどう考えても
ラーメンとん太
であるように思う。
「ラーメンとん太」とは数十年前に秋田県に乱立したチェーン店のラーメン屋で、当時
ラーショ
Aji-Q(あじきゅう)
とん太
の三大チェーンが猛威を振るっていた記憶がある。
私は「とん太」自体は何度か行った記憶があるが湯沢店には一度も行ったことがない。
「どうせあのタイプの味」だと言う認識の反面、母親が無性に食べたい、と言う気持ちも何となく理解できる。
とにかく母親の記憶メインに車を走らせて近付くと「ラーメン、そして営業中ののぼり」が見える。
「あれあれ!!!」
と、言うので駐車場に入ろうとすると⋯⋯「あれ⋯??
違う店じゃねーか⋯⋯ッッッッ!!!」
どうやら昨年とん太の跡地にオープンした新店らしく「違う店にするか?」と聞くと
「いや、むしろここで食べる」
と意気込んでいる母を連れて、行ってみた、と言う訳だ⋯⋯。


前者が表題にある新・湯沢味噌ラーメン、後者がこの店のノーマルの味噌ラーメン。
母は店に入った瞬間、店内のポップを見て、メニューも見ずに「これだ!!!」と前者を指差す。
私はメニューを見て「いろいろなことを計算し」ノーマル味噌を注文。
そして、私の計算は最適解となった。
注文後、改めてメニューを見た母が「普通の味噌ラーメンもあるのか⋯」と言った瞬間、想定範囲内の私は
「もしあなたが注文したラーメンをちょっと食べてみて、合わない場合は俺のと交換すれば良い」
と告げる。
母のことだ。
「味噌ラーメン」と言う字面だけで確認し、精査をしていないから「近代系味噌ラーメン(麹の旨味強めの可能性)」可能性を考えていない。
その場合、せっかくの「あのタイプの味噌ラーメン」を食べる機会がなくなってしまう。
しかも目の前に来た丼を見て「これ⋯苦手な背脂だ⋯」と言う。
よって保険適用。
めでたく交換し、これから私は新・湯沢味噌ラーメンを食べます!!!

ぬぬぬぬぅぅ⋯⋯やはり⋯⋯
KO...U...JI...強め系ですッッッッ!!!
旨味の中に登場する独特のあの酸味。
モダンタイプの味噌ラーメンを久々に食べた気がするが⋯⋯。
いや⋯⋯ちょっと温度が低いような気が⋯⋯。

うむ。
麺、好きっす。
チュルチュルモチモチの麺は最近の味噌ラーメンの感じに適合している感がある。
一昔前の麺はもう少し細い印象。
母が食べているのがまさにそれで、とにかく交換して良かった。
とにかく下から麺を引きずり出したら、温度が上がってきて一安心だ!!!

ごちそうさまでした。
とりあえず1周年おめでとうございます。
味自体は悪くないと思うし、チャーシューや味玉もとても良いと思う。
客の入りもなかなかだが、個人的にはちょいとぬるい感じ。
グーグルのレビューでも数人が同じ感想で、でも母親の味噌ラーメンの方は全く問題なく「美味しかった」と言っているからまぁ良いか。
次来るときがあれば、そのときは汁無しだ!!!
「買い物がしたい。」
と言うことで帰りがけにあるスーパーに寄る。
このスーパーは私も好きなスーパー(バザールと言う)で、県南にしかないのがとても残念である。
生鮮食品、特に肉が「部位ごと」に売られていることもあるし、このご時世何より安いのでとても良い店だと思う。
両手が空いていて、かつ特に事情もないのに、楽してカートを使うようになったら筋肉の終了と同意、と言う信念を持つ私と母が入り口で多少口論した後に、買い物がスタート。
⋯⋯⋯おい⋯⋯⋯ここぞとばかりに筋子を放り込んでやがる⋯⋯。
コイツ⋯⋯一体いくら買うんだ⋯⋯。
と散々カゴに入れた挙句、最後のアルコールコーナーで立ち止まる母。
「ちょっと⋯⋯この黒霧島の瓶⋯⋯
4本買っても良い?」
お世話になっている大工さんや電気屋さんにあげるそうだ。
結果、なかなかの金額になったがそれはそれ。
しかし⋯⋯黒霧島720ml税込900円切るのはさすがです!!!