何故私は・・・
料理ドラマ「は」見てしまうのか・・・。
ただ料理を作るドラマだけではない。料理を食うドラマも非常に好きである。
しかし、個人的に二番煎じ臭が感じられた場合、二話目までは何とか我慢しても三話目以降は無理ってことだ。
いずれにしろ最近のナンバーワンは間違いなく
「おいしい給食」
これに尽きる。
正直なところ「食べ歩き系」の料理ドラマのトップは個人的には孤独のグルメだったかもしれない。
あの淡々と進行する感じ、あれはBGMに相応しく、私の料理中のかけ流しドラマとして最高だった。
もちろん普通に見ても面白い。
シリーズを通せば、シンプル過ぎるシーズンもあればダジャレが多いシーズン、心の声が非常に鬱陶しいシーズン、いろいろある。
その中での賛否両論もあるだろうが、とにかくわかりやすくて良い、と言うのが私の意見である。
しかし、「おいしい給食」は市原隼人の演技の狂気性も相まって、確実にそれを私の中で超えてきた。
登場人物の描かれ方も素晴らしく、そして何故か感動して涙まで流してしまうと言う、コメディだけではない要素も見逃せない。
そして、一番のポイントは、だ・・・。
どれだけ空腹時に見ても・・・
上限が「給食」だから腹も減らず、安心して見れる!!!
なんて言う話を妻としていると、空腹なことに気づく。もう時間は昼前か・・・。
なんか・・・胃に優しい味が食いたいな・・・と言う考えが頭をよぎる。
とすれば、最寄りの第一候補に行ってみた、と言う訳だ・・・。
到着してみれば、余裕の駐車完了。
券売機の選択肢は最早二つに一つ。
美味い出汁を欲する、そんなときの解決策はいくつか存在するが、そこに多少のパワフルさを加えたい、と言うことならばその策は限られてくる。
その策の一つが今私の前に登場したのだが、解決策どころか、久方ぶりの爆弾投下。
陸王の辛みそらーめん、特に醤油と塩味のスープの出汁の威力は、この店の中でもダントツトップ。
そこらの料亭以上に繊細かつ力強い出汁に、上乗せするかのようなアオサを散りばめ、仕上げに暴力の塊である背脂爆撃。
早く・・・レンゲに手を伸ばそう・・・。
ぬぬぬぬぅ・・・・・・やはり最高の・・・
O…DA…SHI…よッッッッ!!!
なんでこんなに出汁の旨味が凄まじいのか、実際味噌味でもその威力を感じ取るのは容易いというのに・・・。
醤油・塩味が最も出汁の威力を色濃く感じることが出来るので、このタイプのラーメンが好きな方にはとにかくオススメである。
クドさなど微塵もなく、表面における温度躍層の働きと甘みの演出に徹しているこの背脂・・・最高です!!!
辛みそでしか味わえない陸王自慢のピロピロ麺は、スープを不思議な感じで口へ運んでくれる。
太い部分と細い部分・厚い部分と薄い部分、と言ういろいろなコントラストを楽しみながら食べ勧めるのは実に楽しいことだ。
そして最後に鼻から抜けるアオサの香りの効果は、またすぐに麺を持ち上げたくなる衝動に駆られる実に危険なファクターだ・・・。
陸王で辛みそを注文したのに、ほとんどスープに溶かさず食べるのは私だけであろうか。
このスープの味が変えたくない一心なのと、単純にこの辛みそが美味いので、コツコツやメンマ一緒に食べているとすぐなくなるのである。
麺もディップしてみたりして、楽しみは倍増するってモンよ・・・。
そう、海には海苔、これは通過儀礼的なモノであり、私にとってはある意味で回避不可能。
気付けば券売機でボタンを押しているのだからもうしょうがないのだ。
そして、海鮮出汁茶漬けの完成をもって締めくくる必要がある。
陸王でライスが必要なメニュー堂々の一位は「油そば」だと思うが、それに追随するのが辛みその醤油or塩、と言うのが私個人の見解である。
この出汁茶漬けは・・・・・・マジで美味いぜ・・・。
ごちそうさまでした。
ライスは妻と折半したので、私はレンゲの上のみで茶漬けを堪能。
十分過ぎる程の旨味が抽出されたスープは白米をとんでもないご馳走に昇華させてくれる。
ここで底からレンゲで掬うと、相当強力な節の欠片たちが蠢いており、節系好きの猛者たちには堪らない状況になるであろう。
私と言えば・・・もう腹一杯で・・・飲めないのである・・・。
シーズン1でのフラグが最初の映画で回収され、しかしそこではなく、映画の根本である場面で大いに泣かされる。
シーズン2への以降もまたお見事。
しかし、結局は給食なので、特に見終えた後に「これが食いたい!!!」と言う欲求もない。
まさにパーフェクト中のパーフェクト。
私にとってドストライクの作品だ。
そして、だ。
市原隼人、基、甘利田先生に賛同できる内容はいくつかあるが・・・給食の飯物の最高峰は、私でもそう思う・・・そう・・・
わかめご飯であるとッッッッ!!!
ギレン・ザビの「あのセリフ」のテンションで脳内再生して頂きますようお願い致します。