カレー屋の蕎麦・・・
蕎麦屋のカレー・・・。
この、実に難しい案件の発端の頂点に君臨する問題の一つが、個人的見解で言うと
カレー屋のカツカレー
VS
とんかつ屋のカツカレー
問題と言わざるを得ない。
どちらに特化するかで味のトータルバランスが勝負になってくるこの問題。
トンカツの肉質・揚げ方、そう、トンカツのグレードを念頭に考慮するのであればトンカツ屋サイドに軍配が上がるし、先ず大事なのはカレーと言うことであれば、当然カレー屋に一日の長があるだろう。
しかし、ある意味カレーもトンカツも万能料理。
どうしたって、一旦カレーないし米の上にトンカツを乗せざるを得ないので、トンカツは客に提供されるまでの短時間で、水分に触れてしまうことになる。
実際、短時間であれば水分に触れてもサクサク感を残すトンカツはあるし、なによりカツカレーのトンカツの衣をそこまで重視するべきか問題、も考慮しなければならない。
このように、カツカレー問題は「そもそも論」を細かく考えないと非常に難しい問題である。
どっちかが美味すぎると味のバランスを壊しかねないし・・・。
そんな私は例のチェーン店、日乃屋カレーの前を車で通り過ぎ・・・・・・
ん・・・「そば始めました」・・・だと・・・!!!
妻を口説いて、チャレンジしてみた、と言う訳だ・・・。
見た目は実に普通であり、蕎麦のメニューには「立ち食い蕎麦の感覚を大事にしました」みたいな口上が書かれている。
トッピングの種類が豊富で、しかし、カレーにトッピングすることが出来る具材を、全て蕎麦にトッピングすることが出来るかどうかは不明で。
そして、だ。
料理に少しでも知識のある方であれば、この画像を見るだけで「ある不安要素」を目視することが出来るはずである。
そう・・・いくら時期外れだとしても・・・このネギは危険なタイプのヤツだ・・・。
シナッシナで噛み切れず、何より辛い可能性が・・・。
ぬ・・・・・・・ぬ・・・・ぅ・・・う・・・・・・味・・・
SHI…NE…E…ぞ・・・ッッッッ!!!
うっすッッッッ!!!
味うっすッッッッ!!!
淡い味どころじゃねえ、薄い!!!
そしてこの蕎麦・・・笑えるくらいブヨンブヨンだぜ!!!
「コシ」と言う概念は皆無で、事前段階で伸び切っている「例のやつ」だ・・・。
そしてネギ・・・予想通りだった!!!
揚げたて効果も相まって、単体で食べると美味しく食べることができるかき揚げも、この薄いツユに浸すとただの
湿ったかき揚げ
に大変身。
おい・・・日乃屋・・・一体どう言うつもりなんだ!!!
ここで私は一旦落ち着くために、半カレーをカツとともに食う。
うむ・・・いい味だ・・・。
これも衣の謎のサックリ感を残し、肉の味もさることながら、ルーに相当量の野菜と果物が溶け込んでいるので、ソース入らずのフレッシュなルー。
・・・・・・まてよ・・・・・・ならば・・・・・・まさか・・・・・・
ぬぬぬ・・・・・・こっちが・・・・・・
SE…I…KA…I…か・・・ッッッッ!!!
これは・・・まさにカレーと食うためにあるような蕎麦・・・。
蕎麦の風味もへったくれも無かったのは、カレーの味を100%引き立てるためであったか・・・!!!
そうなってくるとこのブヨンブヨンも、ksレーとともに流し込める、素敵な蕎麦に早変わり・・・。
日乃屋・・・・・・先にもうちょい説明してくれい!!!
正解の道筋が見えたため、当然のことながら選択すべきは最適解。
蕎麦の器にあるものを「これでもか」と言う勢いでカレーの皿に移動。
カレーと共に食うかき揚げ・・・良いじゃないですか・・・。
そしてツユすらもこちら側に持ってくれば、ワンダーランドの招待券を手にしたのと同義。
見た目はカオスな皿あるが・・・「カレーを基準にした統一感」を体感したぜ・・・。
ごちそうさまでした。
これは我々のミスでもあるが、終わりよければ全て良し。
当然妻も蕎麦単体を食べ、リアクションに困っていたが、それもカレーに付けるまでの話。
逆に言えば、日乃屋カレーで蕎麦単品を注文する客がいれば
「相当の強者(兵)」
と言ってしかるべきであろう。
こうなると今後日乃屋カレーで蕎麦を食べる際、かけそばをベースにカレーへのトッピングを考慮した方が良いのかもしれない。
とにかく・・・勉強になった!!!
実は私の蕎麦が一足早く運ばれてきており、一口食べた私の怪訝そうな表情から何かを察した妻が
「どう?」
と聞いてきた。
その時店内には我々しかおらず、率直な感想を言うと大変なことになる可能性があったため、私は返事を濁した。
一分ほど経過して妻の注文したワカメそばが到着。
この時点で「何でかき揚げの方がワカメよりも速いのか問題」は一旦スルー。
妻は一口食べるなり、私の目を見て言った。
「あぁ・・・・・・
なるほどね・・・・・・。」
俺は気合で全部食ったが、妻は全部残した。
あのネギだけは何とかしたほうがいいぞ、日乃屋!!!
Pちゃんさん!!!
現段階でお伺いするのは早計かもしれませんが・・・如何でしたでしょうか、大仙市は‼??
まぁ・・・食べ物もなかなかの条件が揃っておりますので、その点は安心です!!!
いや〜素晴らしい筆さばきだと思いますし・・・やはり人生には笑顔が必要かと・・・!!!
ふつ映さん!!!
あの「バカバカしいことを全力で」のスタンス・・・大好きなんです!!!
そもそも濃厚なラーメンにあの付け合せのラード・・・親父の精神力恐るべしです!!!