俺としたことが・・・
こんなことに気づかなかったとは・・・。
最近、妻が晩飯を作るようになって、私は、と言えば妻が体調の優れない日、もしくは「どうしても作りたい日」以外は、あまり台所に立たなくなってしまった。
そんな状況で久方ぶりに晩飯を作ろうと厨房に立った。
最後の仕上げに味噌汁を、と思い冷蔵庫を開けた私を待っていたのは・・・・・・・
「実家の味噌」が無い・・・・・・!!!
私はすぐに妻に確認。
「ちょっと・・・味噌ほとんど無いけど・・・。」
「あ、言うの忘れてた。」
・・・・・・・・・。
翌日、仕事を終えた私は即座に実家にGO。事前に母には味噌を取りに行くことを伝えてある。
しかし、実に中途半端な時間。
どう考えても実家への到着は19:30を過ぎるであろう。よって私は大仙市で晩飯を済ませることを決意。
翌日、仕事が休みであるあの「M」に連絡すると
「すぐに向かいます。」
との返事。
曜日が悪く、殆どの店が開いていない、かつ大仙市のラーメン屋の殆どが夜営業をしていない。
かくして向かう先は「秋田市最強クラスの味噌ラーメン屋」の「姉妹店」。
ラーメン屋のオクトとは異なり、居酒屋も兼ねる驚異的な店に初訪問する次第となった、と言う訳だ・・・。
まさかオクトの味をここ大仙市でも堪能することが出来るとは・・・。
感無量に陥る私と、すでに腹ペコ警報絶賛発令中のM。
Mはこの系列で初の味噌(特製にライスを付けています)。
私はオクトの味噌魔改造計画第三段。
激辛トッピングを付属の匙1杯分サイドに垂らし、今回は背脂少な目をチョイス。
そしてタッチパネルで発見した麺硬め・・・。
もしかしたら・・・最高の結果が出るかもしれない・・・。
まずはいつものノーマル味噌ゾーンからいくか。
しかし・・・・・・実家に味噌を取りに来たヤツが結局選択するのは味噌ラーメンとはな・・・・。
ぬぬぬぬぬぅ・・・幾層にも重なるコクと、そして・・・・・・
KI...RE...A...JI...よ・・・ッッッッ!!!
改めて思うこと。
一般的な味噌ラーメンのスープの味は、塩分高めな印象になることが多いと思う。
一段以上レベルが高い店だと、独自の味噌ブレンドをし、比較的甘目に仕上げる傾向に。
それに加えて、スープを炒めたり、ラードと共に炒めたり、ともう一段、香ばしさを加えてくるところが多い。
しかし、おり座・オクトの味噌は当然甘みを感じながらも、味わいに角が立っている。香ばしさは白ごまと黒ごまのダブル投入。
このビシッとした味わいと、塩分ではなくブレンド味噌のコク・旨味で勝負するやり方・・・何と秀逸か・・・。
・・・・・・これは・・・・・・。
控えめにお伝えして・・・硬め最高です!!!
そうか・・・浅草開化楼の真骨頂はここにあったか・・・。今までも相当美味いと思って食っていたこの麺だが、味噌ラーメンにこの麺を合わせるならば硬めが至高であることの発見・・・。
背脂の甘さと麺の甘さの複合が、スープのエッジをより際立たせるか・・・。
Mは言った。
「この味玉とチャーシューは・・・米と共に食べるためにあるようなモノです。」
と・・・。
私もそう思うのだが、「米と共に食べるチャーシューと味玉としては県内最強クラス」と言っていい。
味玉を一口食べた瞬間、ライスマネージメントが崩壊しそうになるMを制御。
「落ち着け、落ち着くんだ。」
この声が無ければ、瞬殺どころか瞬天殺・・・。
辛味が次第に全体を侵食し、間違いのないバランスで攻めてくる。
今回三回目にして、自分なりの黄金比率・・・発見しました!!!
この背脂の量に対してのこの激辛のさじ加減・・・。Mにも当然薦め、結果大絶賛。
「しかし、この量でこの辛さ・・・これ結構辛い唐辛子ですか?」
と、もう一匙分の激辛を追加しようとしているMに
「あぁ、キャロライナリーパーだ。」
と言うと、匙はそのまま激辛の器に戻りましたとさ・・・。
ごちそうさまでした。
パーフェクト、パーフェクトセルフ辛味チョイ足し味噌ラーメンの完成。
俺は・・・・・・こんな味を求めていたんだ・・・。
ベースのスープの味をまるで壊すことのない、しかししっかりと辛味を感じる。
この比率を忘れてはいけない、つまり今回のブログは間違いなく「備忘録の類」になるものと言えよう・・・。
私が穴あきレンゲでコーンとニラをサルベージしている間、Mはチャーシュー味玉丼を消し去り、咀嚼の途中に丼を持ち上げる。
映画タンポポの最終局面よろしく、ゴクゴクと音を立てて圧倒的な完飲。
「これは・・・味噌の概念が変わりますね・・・。」
となかなかの発言を残した後、私に・・・
「あれ、g13さん、そんなレンゲありましたっけ?」
「お前のはそこにあるじゃねーか。」
記憶障害か、と疑いたくなったが、しっかりとMのコップの隣にM用の穴あきレンゲはある。
「あぁ・・・・・・最初にスープを飲んだときに寄せたんでしょうね・・・・・・その時すでに私は必要ない、と自分で判断したのでしょう・・・
完飲を心に決めていましたから・・・。」
穴開きレンゲを使って具のサルベージをしない人間を初めて見た・・・。
帰りのコンビニでコイツは
「今日は気分が良いので久し振りに・・・」
とロング缶2リットル分の酒を購入・・・。
大した・・・胃袋だぜ・・・。
Pちゃんさん!!!
九条ネギ・・・東北と言うか・・・東日本に基本的には無いのが非常に残念です!!!
マガガミ様は・・・・・・解決しないことがあるのでちょっともやっとしますが、なかなかだと思います!!!
だるころ先生!!!
「例の師匠」もこれならば満足してくれると思います!!!
ゴリさん!!!
さすが・・・そんな特殊能力をお持ちとは・・・。私はなんにも見えませんし、感じもしないので・・・怪談や映像系に行ってしまうんです!!!
そう・・・ネギパラダイス&ネギカーニバル!!!
bollaさん!!!
しかもクセのない、甘めの九条ネギ・・・歯応えも最高ですし、隙が何もありません!!!
ふつ映さん!!!
なんと・・・・・・そうでしたか・・・・・・。ホラー映画も「呪いのビデオ」系も・・・・・網羅している私はやはり偏り野郎でしょう!!!