第二弾。
第二の短歌・・・。
先日の続きであるからして、興味のない方には申し訳ないのだが、走り始めてしまったのだからどうしようもない。
赤穂浪士は浅野内匠頭の最後を踏まえ、大石内蔵助を中心に動き出す訳だ。
ここで注意。
昼行灯の異名を持つ、と言う体では今回は話を進めない。
あくまでも
「昨今の史実に基づかない、カッコいい大石内蔵助」
と言う体を守りたいと思う。
先述した3つの短歌で、1つ目とこの2つ目には随分時間がある。
もう一度見てみよう。
・年の瀬や水の流れと人の身はあした待たるるその宝船(宝井其角、大高源吾)
大高源吾は吉良邸を調査するため、「そういう系」の格好をして、相当に長い間吉良邸を見張っていた男だ。
そうとも知らずに宝井其角は、それこそ年の瀬に、その日も汚い格好で年を越そうとしている大高源吾に声を掛ける。
以前二人は同じ教室で短歌を習っていた間柄。
どう考えても落ちぶれた様に見える大高に、宝井は近づき、この上の句をぶつけるのである。
そして、大高から帰ってきた下の句と合わせ、連句としてこの2つ目が完成する。
宝井其角からすれば、友のこれからを案ずる歌のつもりであった訳だろうが、大高源吾にしてみればこの歌は当然・・・・・・
ヤッてやるぜ!!!
これに尽きるであろう・・・。
そう・・・夜営業が無くなり、しっかりと予定を練らなければ行くことができなくなった店・・・。
愛する汁無しを提供する店・・・。
チャンスが到来したならば・・・「ヤッてやる」のは当然の結果だった、と言う訳だ・・・。
・・・・・・お久しぶりです!!!
もしかしたら「くろふねさんの方がこの数年での来店回数が多いのでは・・・?」と思ってしまうほどの空き期間・・・。
しかし、そんな時間の経過など、まるで意味をなしていないかのような溢れる芳香!!!
このスパイスマスターの手にかかれば。煮干の香りを中心に据え、倍増どころか累乗効果も夢ではなく、そして現時点で私と妻はその魔法に掛かってしまった・・・。
すでに・・・最高だ・・・。
ぬぬぬぬぬぬぅ・・・・・・この煮干しとスパイスとが・・・・・・
BA...KU...HA...TU...だ・・・ッッッッ!!!
久々食ってもこの威力は不動。
和のテイストなんだか大陸のテイストなんだか・・・はたまたアジアのテイストなんだか分からないが、
「調和」
とはこの一杯のために存在する言葉としても何らおかしくはない・・・。
ベースの醤油味と甘目のタレにオイリーな煮干とスパイス。
そして・・・
それらを満遍なく纏った麺は、モッチモチのプルンプルン。
しなやかな弾力が心地よく歯を押し返すのだが、その過程で鼻から抜けるスパイスの風味は、瞬間瞬間で食べる側に恍惚をもたらしてくれる。
嫌味な舌触りもなく、純粋な旨味・・・。
そして恐ろしいのは・・・店内でこれを食べている客は私と妻のみだ!!!
大仙市・・・・・・舌が肥え過ぎなのか・・・。
完全撹拌の前にトッピングの確認。
しな竹のお家芸でもあるメンマを筆頭に、角煮チックなチャーシューと、この極めて「おしとやかな」フライドオニオン。
このオニオンは自己主張しすぎず、パリッパリの食感と、スパイスに調和する風味をもたらしてくれる、危険なお供である。
よって、我々がすべきは・・・
とにかく混ぜる、そして食う・・・以上だッッッッ!!!
大仙市に来てマジで良かった・・・そんなことも忘れて夢中で喰らう一杯がここにはある。
個人的に・・・県南最強の汁なし・・・。
挙げ句の果てのこのスッキリスープ。そのまま飲んでも実に沁みる味なのだが、麺をつけて食うと、アシュラマン並みに違う顔を見せてくれる。
これは・・・味変の宝庫だ!!!
そして・・・この恐ろしい上の句の後に・・・
県内和え玉決定戦、問答無用で上位確定の煮干の和え玉。
これぞマッスルドッキング・・・下の句の登場である。
本編のまぜそばよりもよりスパイシーになっているが、決して辛いわけではなく、とにかく素晴らしいのは風味。
有り難いことに、まぜそばと形状も硬さも異なる麺で登場してくれるのがこれまた有り難い。
当然のことながらまずはそのまま食べて、プリン→ムチッと言う食感と味を楽しむ。
鼻から抜ける山椒の香りを楽しみながら、混ぜていく・・・。
最後に温玉を落とし、辣油・酢・そしてスープを使って・・・自由にフィニッシュへ向かうのみだ!!!
ごちそうさまでした。
完全無欠、マジで曇り無く、隙は無し。
追い飯ブチ込んで食べたいのはやまやまであるが、コチラの胃は俄然縮小中・・・。和え玉も当たり前の様に妻と折半。
これから実家の力仕事の手伝いだが・・・このエネルギー・・・どんな仕事もどんとこいってモンよ・・・。
【現代語訳、私に都合の良い、話を盛り上げるバージョン】
年月が経つと人は変わる・・・。そして今年ももう暮れる。
浅野内匠頭が亡くなってから、また暮れを迎えることになるが、貴殿はそれから随分変わってしまった。水が形を変えて流れるのと同じ様に、人の身(貴殿)もまた(これからも)変わってしまうのであろうか・・・
と詠んだ宝井其角に対して
【現代語訳、私に都合の良い、話を盛り上げるバージョン】
・・・・フッフッフッ・・・・・・。
確かに水の流れと同じ様に人、つまり私の身なりや風貌・雰囲気は違って見えるのかもしれません。
ただ・・・これまでの辛抱も明日まで・・・。
今日までの準備を経ていざ明日が討ち入り(宝船と言う名の吉良の首)の日・・・。
必ずや吉良上野介を討ち果たして見せようではありませんか・・・。もし失敗に終わったとしても、浅野様の元に行けるのであれば(切腹という形でも)本望(宝船の掛詞パート2)・・・。
明日が本当に・・・待ち遠しいですな・・・。
え・・・・・・この解釈・・・・・・
盛り過ぎ(やり過ぎ)案件ですかッッッッ!?!?!?
まぁ・・・・・・読み手が楽しい方がいいじゃないですか(超自分勝手)・・・。
宝井其角は当初この下の意味が分からなかったという。自分を指示してくれている松浦侯の元に伺った際の帰りしな、松浦侯にその歌を伝えると、それまで期限が悪かった松浦侯が猛爆する。
と言う両国橋の別れ、そして討ち入り後の松浦の太鼓等の歌舞伎の演目も最高ですぜ・・・。
muraさん!!!
「もと」から車で数分のところにこの謎の激戦区が存在・・・!!!「多むら」「やびな」「あさひ」の三店(まるとも入れると4つ)があり、洗濯に困るという・・・。
そうなんです・・・この話はここからが微妙に本番・・・。何とかまともな地点に降り立とうと思っています・・・。
蕎麦とは言え、若干の罪悪感がある時間帯ですよね・・・。
hykuaman_amaneさん!!!
なるほど・・・その味噌ラーメン・・・素晴らしかったでしょう・・・!!!
冷やしたぬきを筆頭に、冷やしの麺類が次第に美味くなる時期ですからね・・・。しかし・・・選択に迷いも出てしまうという・・・!!!
Pちゃんさん!!!
浅草を筆頭に、今でも蕎麦屋で昼から飲んでいるツワモノは結構な数存在するから大したモンです・・・。
天ぷら食って飲んで、蕎麦食って飲んで・・・。
そうなんです・・・実に分かりやすい短歌で、個人的に大好きなんですよ・・・!!!