久し振りの・・・
大南下・・・。
目指すはいつものにかほ市。あの危険な名店である。
同じ説明になるが、ここには
しこたま行列の出来る辺境のラーメン屋
が確実に存在し、多くのラーメン好きを魅了している。ノーマルを楽しむも良し、危険な限定を楽しむも良し。
前回来たときに食べた「チリトマト」の衝撃は未だ記憶に新しい。恐ろしいレベルのペスカトーレスープと、とうもろこしが練り込まれた麺のコンビネーションの威力・・・。
そして今回・・・またしてもこの時期に登場する「鴨」の一杯・・・。
インスタ上で頻繁に見かける「鴨油そば」が美味そうに見えてどうしようもないのだ。
この日はとんだ荒模様。
強風で車は流されるし、吹雪も物凄い。しかし、いつもの調子でポールポジションを奪取した我々にこんな試練が待ち受けていようとは・・・思いもしなかった・・・。
・・・・・・・・・。
なんで限定が4つもあるんじゃ・・・ッッッッ!!!
完全に思考回路が破綻した妻、完全に思考回路が破綻「しそうな」私・・・。
我に返って冷静さを取り戻し、券売機前でパニックになる妻を落ち着かせて、誘導しながら注文を決めていく。
結局妻は当初の予定通り「鴨油そば」。
しかし、だ。
鴨の質は異なれど、そして味は異なれど、大仙市の「中華そば今野」ないし「居酒屋今野」に行けば、鴨の油そばは常時食べることが出来る。
あの鴨の脂の甘さと醤油ダレで勝負する感じならば、味の予想はある程度付く・・・。
ただ・・・鴨「白湯」なんて・・・まるで予想が・・・。
抗えなかった、と言う訳だ・・・。
・・・・・・・・・。
そうか・・・。冷静になっていた「つもり」だったか・・・。
券売機前でアホみたいに「折角だから」とポチポチ連打していたことをようやく思い出したが、まぁそれはそれ。
ここの店主は鴨肉にクレソンを合わせる稀代オシャレ料理人・・・。コントラストが実に美しい。
そして、白湯を通り越してスーパー白濁スープ・・・。見た目は完全にとんこつラーメンのそれであるが・・・。
ぬぬぬぬぬぬぅぅぅ・・・、何と言う・・・
SE…N…RE…N…された味か・・・ッッッッ!!!
店長ォォォォッッッッ!!!
こりゃあ事件じゃァァッッッッ!!!
肉の旨味よりも、ガツンと来るのが骨の旨味で、まさに髄を抽出している感じがとんでもない。おそらくとんでもない量、そして丁寧に長時間炊きだしたのであろう。
極論で言うと「鴨コツスープ」になるのか・・・。
異次元案件パート2。
この見た目の麺なのに・・・「モッチモチ」とはこれ如何に・・・。
最早低加水か多加水かの判別すら出来ない事態だが、モチッと感じた瞬間から白湯の旨味が溢れ出てくる。
そしてそれを受け止める小麦の甘味・・・。
絶対に大量に口に入れてはいけない・・・。本当の意味で・・・噛み締め・・・味わおう・・・。
ここで歯ざわりのコントラスト。渋い味付けにされたシャッキリメンマは持ち帰りも可能で、遠方から来ているであろう客はほぼほぼ買って帰る。
モニュッとした感じで、これこそ「噛めば噛むほど」の調理が施された鴨肉。これは「しっとりと仕上げられたジャーキー」と言っても過言ではないだろう。
ブランド牛の牛メシ・・・。
いや・・・俺が食うって言ったんじゃない・・・妻が食うって言ったんだ・・・。
挙げ句「多いから半分で」って・・・。
しかし食ってみればこれはどう言うことだ・・・。これまた極論で申し上げると
「高級肉の角煮のすき焼き」
である。
あの高級牛脂の香りが鼻孔内を駆け巡り、ホロホロ崩れる肉と米をかき込むのみ・・・。
妻が注文した味玉半分もパスされたら・・・完全試合が成立するのは無理もなかった・・・。
ごちそうさまでした。
話を聞けば、鴨の仕入れの量の調整が上手いこといったときにのみ、このスープを抽出でき、そして提供されるらしい。
当たり前だ。このスープをとるのに、どれだけの骨が必要か。例年だと湯の台で鴨を提供するのはこの時期から春先に掛けて、だがこんなラーメンはマジで見たことがなかった…。
いい経験が・・・出来たな・・・。
冒頭で出てきた湯の台の券売機。これが実に初見殺しの券売機で、前回もお伝えしたがかなりトリッキー。
大画面なのに限定のボタンは画面下部の小さいボタンの羅列にひっそりとあるだけだし、トッピングに至っては別の画面。
しかも金は後入れと言う爆弾付き。そう、通常のラーメン屋の券売機ではなく
回転寿司屋のタッチパネルをイメージしたほうがよろしい。
本日も例外なく、初めての方だろう。おっちゃんが苦戦・難儀な状況。我々が教えても良いのだが、寒がりの妻を風除室の椅子に座らせているため、そして我々とおっちゃんの間に待ちが二人いるためになかなか難しい。
結局5分以上費やしたおっちゃん。
事前に食券を渡していた我々は店内に入り、座る。
たまたまそのおっちゃんがそのタイミングで入店し、店員さんに食券を渡すやり取りが耳に入る。
「えっと・・・中華そばの大盛りに味玉トッピング、チャーシュー飯ですね。」
「はい。」
「替玉はお客様のタイミングでお申し付け下さい。ではこちらの席にどうぞ。」
「わかりました。」
おいおい・・・例のアレ・・・。
「せっかくここまで来たからしこたま食ってやろうパターン」
か・・・。
と思っていたら、だ・・・。店員さんがおっちゃんに・・・
「あの・・・
鴨油そばもお客様のタイミングで店員に仰って下さい。」
必殺の連食・・・ッッッッ!!!
因みに我が友人Mも、基本、初見の店は連食です。
Mが連食出来なかった・しなかったのは「陸王」「夜来香」くらいですかね・・・。
goukakuigakubuさん!!!
ホルモンを月に一度は接種しないと・・・ダメな体になってしまっています・・・!!!
Pちゃんさん!!!
ありがとうございます、何とか回復しました!!!焼肉が食えるくらいなら・・・もう大丈夫だと!!!
bollaさん!!!
ありがとうございます!!!もう元に戻ったと言ってもいいと思います!!!
焼肉は・・・やはりテンションが上りますね・・・!!!
muraさん!!!
それはまさかNHKの某朝の番組のヤツではないでしょうか・・・・・・!!!まさかそこから臭いが・・・・・・と私も驚きました!!!
私もこの番組・・・・・・大好きです!!!