何故こうなってしまったのか・・・
私には分からない・・・。
最初は「とんかつが食べたい」と言っていたはずであった。
それに大いに賛同した私は秋田の必殺超有名店
「かつ丼 多勝」
を目掛けて走ることにした。
一つの、嫌、しかし大いなる不安は
「本日は日曜日」
と言うこと。
我々のようなビビリが超有名店に行く際に、基本的な狙いはポールポジションであり、そのための待ちならいくらでもする。
現在時刻11:45分。
駐車場に入る前に嫌が応にも視界に入る長蛇の列・・・。
「どう考えても30人弱は並んでるな・・・。」
「諦めた方が良いね・・・。」
と、多少肩を落とした我々はそのまま新屋方向へ侵入してしまった。
この後御所野のイオンで買い物をする予定であった我々。
「イオンまでの道中で何処かに寄るか?」
と言う私の問に対し、妻は・・・
「ちょっと戻って・・・パンケーキでも良い?」
・・・・・・・・・。
パンケーキ・・・。
以前のハンバーガーを食べようと言われたときと似たような感覚に陥る。
そんなモノを店で食べたことがない私は動揺したが、何事も経験。
郷に入っては郷に従え。
全て妻に任せた、と言う訳だ・・・。
・・・。
これは本当に日本の飯なのか・・・。
店内は当然のことながら女性客で賑わい、当然男子のみの客など存在しない・・・。
妻が気を遣って「しょっぱいのも入っているメニュー」を注文してくれたが・・・。
まぁとにかくベーコン・ソーセージ・目玉焼きは美味そうだ。
さて・・・
ぬぬぬぅ・・・私に分かることは・・・
HU…N…WA…RI…だ・・・ッッッッ!!!
比較対象を口にしたのが数十年前のホットケーキミックスしかないから、なんと言って良いのかは全く分からない。
外側は若干のサックリ。
食べるとフワッとした感触で、甘さ控えめの想像通りのパンケーキの味。
しかし。妻に言わせれば
「単体ではなく、他との組み合わせを楽しむべき」
だと言う。
了解しました・・・。
とりあえずメープルシロップをかけて食う。
なるほど、これは無難な味だ。
しかし、無難ではないものが付属のバター・・・。
このバター・・・マジで美味え・・・。
このバターならば海原雄山も納得してもらえそう、それくらいのバターだ。
クドくもしつこくもなく、風味はそのままにすっと口で溶けていくバターは、まさに罪悪感がゼロ。
これは・・・勉強になるな・・・。
バカかってくらい美味いドレッシング。
五種類のクラッシュドナッツが入っているとのことで、香ばしさハンパない。
そしてこの鬼のゾーン。
「グッチャグチャにして食べるのが一番美味しいし、ベーコンやソーセージにメープルは最強。」
と嘘か本当かわからないようなことを妻が言うが、とにかく従うと・・・こりゃあ納得だぁ・・・。
この甘じょっぱさのコラボは・・・実にエグい。
そもそものソーセージとベーコンが美味いから、とのことだが、久しぶりに目玉焼きが美味い、とも思った。
いずれにせよこの渾然一体感・・・。
足し算の美学、と言うことか・・・。
ごちそうさまでした。
ベーコンもソーセージもサラダも半分ずつ妻に上げたのだが、あっちはケロッとしており、反面私は腹一杯で苦しい。
食べ慣れてないので胃が驚いているのだろう。
しかし、美味かった。
妻曰く
「フンワリの生地でないどメープルシロップの吸収率が悪く、口溶けがよくない」
とのことで、上にたくさん乗っている系の重厚なパンケーキは苦手らしい。
なかなか・・・奥が深いぜ・・・!!!
さすが日曜、と呼ぶべきイオンの人。
人、人、人。
特にサーティーワンの前とゲーセン・・・。
異次元なのはサイゼリヤの待ち人数と最近完成した
の並び・・・。
大戸屋は東京在住時代に多少世話にはなったが、どうしても量が足りない感が否めなかった。
一人暮らしの若造が定期的に野菜と魚を補給できるのはありがたかったが・・・。
ふと
「今はどんなメニューになっているのだろう」
と言う意識が芽生え、列ではなくメニューを確認した瞬間、私はやっちまったのだ・・・。
当時と比較して・・・無意識に・・・ある程度デカい声で・・・言ってしまったのだ・・・。
「え・・・
高ぇッッッッ!!!」
価格高騰のビッグウェーブって言っても・・・今の大戸屋は流石にどうか、と思ってしまった・・・。
関係者の皆様・・・申し訳ありません・・・。
SSさん!!!
能代もなかなか捨てがたいですよ!!!