友人Mがまたしても、
秋田市に遊びに来ると言う。
よって
「何を食いたい?」
と言う確認をするのは当然のこと。
当初は「かつ丼多勝」と言う店でホルモンを大量に摂取、と思っていたのだが、残念ながらこの日の夜営業は休み。
であればしょうがない。
ハイボールと唐揚げを楽しめる「危険なラーメン屋」に行くのは必然であったかも知れない。
「ハイボールが美味いラーメン屋があるけど、どう?」
「マジですか・・・・・・・それは・・・行かなければなりませんね・・・。」
ホテルに到着したMを迎えに行き、徒歩で移動し店に到着。
私は「鰹と比内地鶏」
妻は「つけめん」
をMに提案したのだが、なんとつけめんが残り一杯。Mは私の妻につけめんを譲り、私と同じモノを選択。
ハイボールと唐揚げで一杯飲みながら待った、と言う訳だ・・・。
三葉とネギ、そして鰹節の豊潤な香りがマスクの上からでも認識できる鬼の一杯の登場。
既にハイボールを半分飲んでいるのだが、臨戦態勢に移行するにはそれほど時間は掛からない。
隣のMは「頂きます」の合掌が、完全に仏を拝む姿と合致。
もう、行くしかないのである。
ぬぬぬぬぬぅ・・・コイツは・・・やはり・・・
KO...KU...爆弾ッッッッ!!!
えげつねぇスープのコクは、如何ともし難い味わいだ!!!
見ればMも一心不乱にスープを啜っている!!!
鰹の香りが立ち、直ぐに比内地鶏と醤油のコクが口の中で大爆発・・・。
何度も言うが・・・「味噌ラーメンが売り」の店の中華そばじゃねぇ!!!
浅草開化楼の必殺細縮れ麺は今日も威力全開。
この鰹の香りに勝るとも劣らない、素晴らしい香りとコシ、そして旨味をふんだんに送り届けて来てくれる。
そして、「特製」の冠に相応しい・・・
この遠慮の無い巻きチャーシューと味玉。
Mはなかなかデカイ声で「これは絶対に米に合う!!!」と良い、瞑想。
じっと目を閉じ、咀嚼している。
チャーシューと味玉はMにジャストフィットしたらしい。
ちなみに私にもジャストフィットしております。この後何もなければ絶対に米を食え、と言うのが、オクトでの鉄則と言えよう。
ごちそうさまでした。
至高の一杯は本日も磐石の布陣。
香りの高さに惑わされようとも、このコクには惑わされないようにしておきたい。
しっかり自我を保って味わうべき、そう思うのだ。
Mと言えば「映画タンポポのラストシーン」でお馴染み、五人が並んでスープを飲み干す様を完全再現。
まぁ・・・その気持ち・・・・痛い程分かるぜ・・・!!!
チャーシューを一口食べて刮目→賞賛→瞑想、のコンボをかましたMは、おもむろに立ち上がり、急に券売機へ。
何かの食券を二枚購入し、店員さんへ渡す。
どうせ米だろう、と思っていたら・・・
ハイボール二杯かいッッッッ!!!!!!
「このチャーシューには、「今日という日は」ハイボールです。無論、味玉にも。」
と、意味の分かるようで分からないコメントを残した男は、二軒目で見たことが無いくらい酔っていた。
明日も・・・ラーメンだ!!!
Pちゃんさん!!!
透明感のあるこのスープの出汁は、一度ご賞味頂きたい!!!
アオサと辛味噌・・・・何故こんなに合うのか・・・!!!