武藤敬司。
人呼んでジーニアス。
まぁ現在であれば内藤哲也、そう言えば丸藤も言われていたな・・・。
なんてことを考えるのは、「片鱗」が見えてしまったときだ。
鬼才においては事欠かない秋田のラーメン戦線において、私がジーニアスと表現したいアーティストはなかなかいない。
現段階で強いて挙げれば・・・
「湯の台食堂」・・・かな・・・。
「松韻」はどっちかと言うと「武士・サムライ」って感じだし、「伊藤」は最早「仙人」だし。
陸王はマジで「鬼才中の鬼才」。
夜来香、なんかも私のカテゴリーではそうなる。
プロレスが分からない方に軽く説明すると
武藤敬司 = 神無月
・・・・・・・以上だッッッッ!!!!!!
と言うのは冗談で(あながち冗談でもない)、武藤敬司とは
「プロレスを最も美しく見(魅)せられる男」
であると言える(異論は認めます)。
顕著なのはエルボードロップ。
こんなにも普通の技(よくよく考えれば意外とダサい)を、「あれだけドラマチックに魅せることができる」のは、おそらく武藤敬司だけである。
既に化石と化した技を華々しく甦らせ、加えて、華々しい試合展開を繰り広げるのだ。
ただのダッシュ膝蹴りに「シャイニング・ウィザード」なんて名を付け、完全に成立させるこの男は、やはり天才以外の何者でもない、そう思うのだ。
この日、半休になった私は昼食をどうするか思案しながら運転していた。
第一候補にあがっていたのはシロクロ(昼の)。
朝ラーしかお目に掛かっていないので、チャンス到来、の気持ちを携えて駐車場に着くと、当然の如く満車である。
そりゃそうだ。現在時刻12:30。
私は考えた。
「駅前なら、到着するまでには空きができるかも」
そうなれば、ハンドルを切って全開ドライビング。先日お伝えした「ホテルなにわ」の駐車場は運良く一台分の空きが。
時間は13:00前であったが、外待ちは4人。
既にワタシの勝ちは決まった様なモノだ。
呼ばれるまで・・・・・待てば良いさ・・・・・。
・・・・・・・。
ネギまぜそばか・・・?
と疑う程のネギの量。
しかし正真正銘、これは「とんぼ庵のまぜそば」だ。
前回の台湾まぜそばの威力を無防備で喰らったのは良い思い出だが・・・・・さて・・・。
ぬぬぬぅ・・・・・・・・・コ・・・コイツは・・・・・
impossible...だ・・・ッッッッ!!!!!!
味の表現が出来んッッッッ!!!!!
なんじゃあコリャアッッッッ!!!!!
甘めでもしょっぱめでもねえ・・・!!!
U...MA...ME...以外の形容は無理だ!!!!
胡椒の香りの下に、かなり色々な味が顔を出す。
それは、あるときは鰹節だったり、あるときはバターの様な風味も感じられる。
そしてこの「異様な統一感を出している醤油ダレ」・・・・・。
通常まぜそば、油そばは何かの味に偏る傾向にあると思うのだが・・・・。
このまぜそばは「美味さの五角形が均等かつ満点の数値」を叩き出している印象だ・・・。
いたぞ・・・・ここにもジーニアスッッッッ!!!!
ネギ山の標高の高さに隠れていたが、反対側にはこんな方々が存在していた。
レアチャーはあの「噛めば噛む程」系のヤツなのに「柔らかくてすぐ噛みきれる」と言う、とんだ二律背反の命題を投げつけてきやがるし、角煮は角煮でホロッホロの食感と、「例の甘辛系」を口に運んでくる。
とんぼ庵のチャーシューのクオリティは相当だ。
オールドスクールからプログレッシブまで、全部美味え!!!
撹拌してみれば、いよいよ旨味乱舞。
乱れ舞う味の混合体は、完全に表現が不可能。
隣のお母さんと、おそらくその娘さんだろう。
私のまぜそばを見て「美味しそう・・・」とか「まぜそばにすれば良かった・・・」
とか言うんじゃねえ・・・・。て言うか、生唾飲み込む音がここまで聞こえたぞ・・・。
だまってこれからあんたたちに提供されるラーメンを食ってみい・・・・。
そんな台詞は吐けなくなるから・・・・。
そして前回に引き続き、数学界に衝撃を与える問題作。
「何故半ライスにこんなに美しいチャーシューが乗ってくるのか問題」だ。
今からでミレニアム懸賞問題に追加すべきこの問題は「このチャーシューがアホみたいに美味い」と言う現象が、解決をより困難にしていると考えられる。
ちょっと持ち上げただけで切れる柔らかさ、そして焦がされた感の醤油ダレ・・・。
はっきり申し上げると、「このチャーシューだけで、ライスの完食は簡単」・・・・以上だ!!!
ラストはいつもの
「問答無用のジェニック飯」。
この素晴らしさ・・・・。
このタレと白飯の相性が「やってはいけなかったのでは・・・」と思わされる程、凶悪なモノだった。
この「3種類のチャーシュー丼」は、「ここまでカスタムしよう」と心に決めた「追い飯バカ」にしか到達できない境地。
バカで・・・良かった・・・・・・!!!!
ごちそうさまでした。
完全に参りました・・・。
ホント・・・なんかもう・・・ごめんなさい・・・、と謝罪が出る程のまぜそば・・・。
こんなまぜそばを浸かってしまった、天才と言う他ない店主。
どんなに忙しくても、丁寧に一人ひとりにしっかり笑顔を向け挨拶する店主。
最後の仕上げや、麺のグラム計測、そして焦がされた飯の盛付けを担うおばちゃん。
リニューアルしてからまだ一回しか来ていないのに笑顔で「いつもありがとうございます!」と言ってくれたおばちゃん。
忙しいときこそ丁寧に、を地で行くホスピタリティーは、この秋田駅前で華を咲かせている。
皆様・・・・是非一度・・・・・!!!!!!
北東北ラーメンマスターharusakikaiさんが先日実際行かれた際の記事がこちらだ。
そう、言われてみればそう思う。harusakikaiさんには多少胡椒の量が多いかも知れない・・・。
しかし、harusakikaiさんには全メニュー制覇していただきたい。
秋田には、あまり無いタイプのラーメン屋である、と言うことを声を大にして言いたい、そう言うことだ。
「うわッッ!!!! 美味しいーーー!!!!!!」
「本当だ!!!! あーーーー特製にすれば良かったァァーーー!!!!!」
「私、何で並盛りにしたのかしら・・・!!! 中盛りが良かった・・・・!!!」
これはさっき私のまぜそばを見て、「私のところまで生唾を飲み込む音」を叩き出したお母さんと、その娘さんの会話だ。
とんぼ庵が初めてなのだろう。
外待ちの最中は2人でメニューを見ながら「ああでもない、こうでもない」と延々口論した挙げ句、娘さんが(多分空腹もあって)キレた。
私は何故か、その一部始終を見る羽目になったのだが、今こうして恍惚の表情を浮かべる2人を見ると、とんぼ庵もそうだが、食事処の偉大さを痛感する。
私の隣に座った彼女連れの兄ちゃんは、私が写真を撮る度「舌打ちしたり、貧乏揺すりを始めたり」と言う感じ。
一応誤解の内容にお伝えするが、私は
最初の写真
レンゲとスープの写真
麺を持ち上げている写真
以外は「口に詰め込んで咀嚼しながら撮影している」ので、そんなにタイムロスはしていない(と、思う)。
まぁそれでも、その時間がなければもっと早く食べ終わることが出来るのは事実なので、申し訳ないと思う。
スマン、兄ちゃん・・・そして・・・並んでいる皆さん・・・。
私が丼をカウンターに上げようとすると、
「おまちどおさまでした、特製ラーメンです。」
と、おばちゃんからキラーパスを貰った兄ちゃん。そのラーメンを見るなり・・・
「うわッッッッ・・・・ヤベー・・・・・・
写真撮ろうッッッッ!!!!!」
これぞ、とんぼ庵クオリティ・・・・・!!!!!!
感動すると「異様に文章量が増える」と言う悪い癖・・・申し訳ないです・・・・・。
Pちゃんさん!!!
暑い時期 = むしろ辛いラーメンを欲す
これは抗えない方程式ですね!!!
ふつ映さん!!!たまにこう言うことをしてくるから、陸王は油断なりませんッッッッ!!!