想定の範囲内。計算済み。
ある程度で構わないから、個人的にはやらなければならないことの一つである。性格のせいもあるだろうが、適当に動くのは好きでは無い。
旅を筆頭に娯楽の場合は異なることもあるであろう。自由気ままにブラっとするのも良い。
13:00頃に蕎麦の大盛りを食べた私は大曲から秋田市までの帰路、急激な睡魔に襲われることとなる。ラリホーかスリプルか、はたまたドルミナーか。
市内のバイパス付近を連続喫煙で乗り切り、ようやく家についた。時間は16:00を回っている。
あれ･･･････？
腹が鳴っている･･････！
想定範囲外。え？大盛り食ったよな？
マジか･･････。どうする？いや我慢だ。しかし、飯の材料を見ながらこの空腹で満足な品を作れる自信は無い。私は料理人でも何でもないのだ。
もう面倒だから外食だ！
旅行帰り、私は安堵したかった。あの楽しさを満腹中枢と混同し安らかな眠りにつくことはジャーニーマンの使命。
チャ(ウ)ンシー･ビラップスと化した私は根性で耐えきり仕事終わりの妻を連行。
スプリーウェルもビックリの大股で向かった先は折しも待ちゼロの状態であった。
あぁ、もうヴィジュアルが私に浸透してくる。しかし、ヴィジュアル重視だけでは何ともならない。そこはブレイク･グリフィンに聞いてみよう。
あぁ･･････、鶏のパワー。浮かんだ油が「正義の証」。旨ぇ･･････。
しみじみと体内に行き渡るこのスープ。私が欲した安堵がここにあった。
ダンカンがいればゴール下は安心だ。
ツインタワーの完成。デビッド･ロビンロンの如くそびえ立つスーパーぷっつり麺。昼の蕎麦と勘違いするレベルの野郎だ。
刻みメンマは瞬間的に一口で。
後悔もやむ無く、その後香りだけはスープの中にいつまでも存在していた。引退なんて無いのだ。誰が引退しても「影響力」はある。
マーブリーにはないかもしれない。
美しい。美しいのである。え？これ胸？と思わせる鶏。そして、溶けてなくなるジャーキー。
これは対比だ･･････。
バードにはやはりマジックなのだ･･･。
味玉の白身部分が卵黄の柔らかさと同じレベル。こんなことがあっていいのか。鼻孔をくすぐる玉子、そして卵黄の香り、その後口内融解。気づけば私は目を閉じていた。脳が反芻するのだ。危険極まりない。
「ヤク」とはこういうものか。クリス･マリンの気持ちがわかる。
この替玉･･･････
アホか!!!!!!!!
旨ぇ。最早これ単品で何杯食えるのか。鶏の油、そしてコク。問題外の替玉は箸が止まらない。
これもアンストッパブル。アンクルブレイクを喰らった私は腰抜け状態。既にアリナスは私の後方。分かったのは、替玉をスープの残りに入れるのではなく、スープの残りを蓮華で調節して替玉にいれた方が好みである、と言うことだ。
これが私にとってのケミストリー、BIG3であった。
ごちそうさまでした。
結局ここも想定範囲外。
お腹の具合も想定範囲外。
完全に胃がフルバーストした私は帰って一杯どころか数杯引っかけた。そろそろ寝るか、と思った私は信じられないサウンドを耳にした。
ぐぅうぅぅーーー･･････
細麺消化早すぎ!!!!!!!
