g13longkillの飯(ラーメン・居酒屋)

食事の感想と料理のレシピです。好きなブロガーさんの記事に酷似しているのは御愛敬

串の実 コース





今日はいい天気だ。
久々の快晴。遠くの丘陵、山脈が縁取りをしたかのように美しく、そして寒風山はいつも通りちょこんと鎮座。
田舎道を走れば雉、狸を車で轢きそうになること等ざらで、果てはハクビシンまでいる始末。

ハクビシンの被害は予想以上に酷い。この付近でも捕獲報告がいくつもある。

ウィルスもこんなところから発生するのかな?と考えながら仕事が終了。今日は遅くなったが知人の誕生日。秋田市に誘って祝いをしようと考えた我々は、秋田屈指の店を予約。
しかし、なかなかの距離。


男鹿市横手市秋田市


リミットは19:30。
車のエコモードを解除し爆走。農道を駆使し私は長距離ドライビン。


無論BGMは・・・・・・























ドリフしかない・・・・・・・・・!!!!!


















みなまで言うな、みなまで言ってはいけないこともあるのだ。確かにウィルスこの野郎!と言う見方もある。ただ、笑って送り出してやらねば失礼派に属す私は「飯はまだかぇ?」の一言でほくそえむしか無いのだ。





安全運転をも同時に慣行した私は秋田市に到着する頃には非常に疲れた。そろそろ19:30。腹は15:30位から減っていた。
さて、予約の時間だ。






誕生と同時に粛々と追悼しよう。そう思っていた私の前に前菜が登場。





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ソース、男鹿の塩、柚子醤油、ポン酢、レモンはお好みで。
どれも普通じゃない。因みに私は食べ物がなくなるとソースをつまみに飲んでいることは周知の事実だ。
お馴染みの野菜スティックは比内地鶏の肉味噌共に。そしてズワイガニの山菜和え。
こんなもの美味しくない訳がない。
山菜も当時は旨さが分からなかった。と同時に「雷様」の面白さも当時は分からなかったのだ。







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「そうっすね、如何に素材の味を出しきるか、そのための細かいパン粉です。旨さが外に出たら終わりなんで。」とは随分前に店長が言った言葉だ。ここパン粉は極めて細かい。どうやら「あの」パン粉だと素材の味をジャマすることになるらしい。
結果、海老はパンパン。噛んだときの海老ジュースで火傷しても後悔は無いのだ。
バカ兄弟が嫌いな人はいないのだ。






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タラの芽、タケノコ、白魚の大場巻きの三種。
予約の際、いつもの店員が「春の素材をゴヨウイシテお待ちしております」と言ってくれただけのことはある。
小さいながらも春らしい苦さ。
噛んだときの歯応えと鮮烈さ。
大群で押し寄せる磯の旨さ。

衣を破った瞬間、それぞれの香りが鼻腔を粉砕。
頭にタライが落ちてくるレベル。





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一旦口の中に清涼感を、と言うことで半分経過すると出てくる鯛とポン酢ジュレ
侮るなかれ。ポン酢も普通じゃないが何故この鯛はそれに負けないのか?わからないことだらけだ。鯛の感じからしておそらく熟成か。
熟成された「コント前の長さんのナレーション」が好きなのは私だけではないはずだ。




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ベタが一番その店の技量がよく分かる。家で作ったってある程度のものは出来るが、このアスパラの肉巻きは再現不可能。こんなにアスパラから旨味がしたたり落ちることはない。そして、豚との掛け合い。
今一度、柄本明との掛け合いが見たい。









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えーっと・・・


鱒 on タルタル on イクラ・・・・


















罰当たりか!!!!!!


















鮭ではなく鱒を使うところが非常に憎い、憎いのだ。味?
旨いに決まってるじゃないか!!!
ケミストリーでも何でもなくファミリーのなせる技。
いつか石野陽子と結婚すると思っていたのは私だけだろうか?








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鱒を境に動物性たんぱく質メドレーが開幕。
ホタテと秋田錦牛のコラボ。
このレア感。ジューシーと言うかジュースまみれと言うか・・・。兎に角ホタテであればホタテ汁が、牛であれば肉汁が。口内を回り、巡る。
ルーレットマンのお出ましだ。





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トリを飾る椎茸の海老詰め、そして、ホタルイカ
ヒダに隙間なく敷き詰められた椎茸は・・・って言うか椎茸そのものがまず旨い。
また、ホタルイカは・・・





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言葉無し。阿吽の呼吸。
森光子とのコント、もう一度見よう・・・。












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締めの鯛茶漬け。ご飯も鯛も旨いのだが、本当の恐怖は出汁にある。完全に取り合いになるので気を付けて頂きたい。誰が一番か・・・

学生時代、古今東西「ドリフでコントが終わった時のBGM」をやったことがあるのは私だけではないはずだ。


















ごちそうさまでした。



いつも通りのパーフェクトオペレーション。数多くの種類の爆弾を所持している此の店は皆さまの揚げ物への概念を爆発させてくれるに違いない。
そして、その爆破技術は解体王級。
秋田の天ぷら屋の巨頭「醍醐」の運営する店の一つとして此の店は、ある。
素晴らしい店だとつくづく思う。







その後酔っ払いに連行され、記憶の無くなった私は、気付けば朝8時。約束は9時。
久しぶりに・・・・・























やっちまった!!!!!!!!

















でもこれくらい飲まんと追悼とは言えんような気がする。
ご冥福をお祈りします。本当にありがとうございました。