父が小屋に着いたのは、秋も終わりを告げようと木々から葉が落ち、籾殻と共に舞う風の強い午後の事であった(いつも通り)。
その日、米の乾燥機の内部清掃を行う予定であった。
ぐるりを掃き終えた父が窓から遠目に猫家族が見えたのと同時であっただろうか、父が何かの声を聞いた。
「乾燥機の中から猫の鳴き声が・・・」
人の気配で皆を引き連れて脱出しようとしたところまでは何とかなったのだろうが、逃げ遅れたか、はたまた置いていかれたか、一匹が父の手の中にすっぽり埋まっていたそうだ。
このとき、実家は共働きの父母と祖母のみ。
祖母の寂しさを紛らわすために飼い始めたのがきっかけである。
ずっとヤンチャ坊主。
なつくまで随分かかったらしい(結局なついていないと思う)。
帰省した私は急に家に猫がいて多少驚いたが、特に問題無いと思っていた・・・
一撫でするまでは・・・・・・ッッ!!!!!!!!!
全身そうだが特に酷かったのがやはり腕。
とにかく痒い。辛い。
コタツに足を入れる → 居る → 痒い!
抜け毛に触れる → 痒い!
四面楚歌の私は腹を括った。
免疫つけるしかねぇ!
帰省の度に甘やかされて育った猫は体重8kg以上の巨躯に変貌を遂げていたため、私はとりあえず傷だらけになりながら、ダイエットを兼ねたソフトタッチのヒットアンドアウェイ。
約二年。
治りました!
命に関わるアレルギーもあるが、パワープレイで治るモノもある。
因みに甲殻類アレルギーも猫舌も同じ方法で克服した。
海老、蟹、熱い食い物、そして猫、ドンと来いや!
余談が過ぎました・・・
さて、食べる2時間位前に新しい水に浸けておく。
浸け終えたら
今日は一発目なので丁寧に。
歯応えのある根本はおひたしに。
そして柔らかい部分は
たたきが好きなんです!
味噌(家の)
出汁醤油(少々)
をかけ、荒くかつ粗く叩く。
もう一品。
葉ワサビをフードプロセッサーで粉々にし(今日手に入った)、白だしと合える。
丸々浸けたのも大変美味しいのだが・・・
こんな食い方も出来るので、そのままも食べられる万能調味料になる。
因みに行者ニンニクも添えてみた。
完成だ。
食べ過ぎかつ飲み過ぎを発動させた私は、もう一袋ある(同量)ワラビも同じ調理で良いか・・・と思いながら、ゆっくりする。
とりあえず言いたいのはアレルギー治療の際・・・
私の真似はしないでください!
多分・・・