「g13 さ・・・
今度遊びに行きたいんだけど。」
と言うのは大学のサークルでしこたまお世話になった先輩、切れ者Kさんだ。
近隣の県に住んでいて今でもたまに連絡を取り合う。仕事上かなり知識が豊富、いやそもそも知識も知恵もある方で、本当に素晴らしい先輩の一人だ。
こう言う状況になる前は、年に1〜2回ほど集まり、東北地方に住む別の先輩を訪ねたりするのが恒例だった。
そんなKさんは比較的秋田が好きで(て言うか何故か地元の岩手が大嫌い)、基本的に岩手に行こうとすると断固拒否される。
私は北東北ラーメンマスターのharusakikaiさんの影響により、岩手の飯、そしてラーメンの素晴らしさを十二分に理解しているつもりなので是非岩手でやりたいのだが・・・。
Kさんは岩手で一番美味しい飯が
と断言するほどの男で、地元のディスり方が半端ない方なのだ。
「なんでそんなに岩手がダメんですか?」
と一度聞いたことがあるが、
「飯がって言うか・・・名産品がマズい。いいかg13 考えても見ろよ。岩手の名物って聞かれて何を思い浮かべる?」
「やっぱ・・・「わんこそば」っすかね。」
「だろ、味は二の次のただの謎の文化が一つ、最後に出汁と卵黄だかを入れて器を綺麗にするじゃじゃ麺っていう小汚ぇ料理が二つ目、そしてじゃじゃ麺同様そもそも元ネタが岩手でもなんでもねぇ冷麺と言う謎が三つ目、こんなのが岩手っつーか盛岡三大麺料理なんていわれて、よく恥ずかしくもなく居れるモンだよ。」
「・・・・・・。」
「他の東北の県はちゃんと「食材」が名産としてあって、肉もしっかりしてるし、何よりそれをベースにした料理がちゃんとあるだろ?」
岩手の食材の知識が正直ほとんど無い私はこの時点で完全論破。
「だからよぉg13、俺ビール好きじゃない?今度秋田に行ったらビールに合う秋田料理屋行こうぜ。」
ここで私は粛々と発言した・・・。
「Kさん・・・秋田の有名な料理で・・・ビールに合うのは・・・
横手焼きそばしかないと思います・・・。」
そう・・・原則秋田料理は「日本酒」に合うように作られているため、ビールが合う料理となるとそれくらいしか・・・。
だって・・・稲庭うどんも該当しないし・・・。
よってビール党のKさんを喜ばせるにはお馴染みしょう吉で焼肉が良い。普段焼き鳥ばかりのKさんにこの店の価格帯を説明すると即OK。
しかしこの店の肉は地元の肉屋が卸しているモノなので、値段と味の比率が素人考えだと破綻しているレベルに安い。
まずはサンチュでナムルと豚トロを巻いて食う。渋い・・・スタートを切ったぜ・・・。
ハラミの注文は普遍的なモノであることは間違いないのだが・・・
「すいません、この「海苔ごはん」って何ですか?」
「ご飯に専用のタレを掛けて韓国海苔とゴマを散らして中央に卵黄を乗せたご飯です。焼肉にとてもよく合うと思います。」
店長のキラーパスがルイコスタの優しいパスの様に私の心に突き刺さる。
なんて素敵な・・・。
しかし、だ。
ここで私もKさんもいたずら心発動・・・。
甘めのタレで仕上げられたカルビとホルモンを、まさかのスキヤキディップ。
何と言う・・・自己満足・・・。
とにかく、私はこの食べ方が非常に好きで、こう言う味も・・・非常に好きだ・・・。
ごちそうさまでした。
残った卵黄を再度飯側に戻し、しっかり肉を乗せて食えば、残りの米が瞬殺。
Kさんもビール&焼肉、何より値段に大満足。
完璧な仕上がりを見せてくれるこの焼肉屋は、秋田に旅行に来られる方にも是非紹介したい。そんな店である。
そして店長・・・サービスし過ぎだぜッッッッ!!!
以前旅行のブログで何度か書かせて頂いたが、秋田「市」にまともな秋田料理屋はあっても、その地方の名産はその地元で食ったほうが絶対に良い。
例えばきりたんぽ鍋。
テレビでもきりたんぽ鍋をタレントが紹介する際は何故か秋田市大町の秋田料理屋のそれを紹介する。
違うだろ・・・。
どう考えたって「大館市」のきりたんぽ鍋の方が美味いに決まってるだろ・・・。そんなに繊細な料理じゃねーんだ・・・。
和食が上手な料理人、じゃなくて
「きりたんぽ鍋作りが上手な料理人」
の鍋を食ったほうが絶対に美味い(はずだ)。
だから秋田県の場合、全部サラッと網羅したければ秋田市が交通の面でも有利だが、時間に余裕があるのなら絶対にその地まで赴くべきだ(と思う)。
稲庭うどんのように
佐藤養助&養悦・無限堂・寛文五年堂のような有名店から、川連という稲庭うどんの本場の個人の店で作っているのも含めると、個人の好みにはなるだろうが・・・。
そして最後に一つ。
これから横手焼きそばを食べようと思っている方々・・・あれは・・・味ではなくて・・・
「文化」ですから何卒お手柔らかに・・・!!!
持ち帰りで一つ頼んで、みんなでシェアするのが良いかと思います・・・。
間違いなく富士宮焼きそばとかの方が美味いと「私は」断言します!!!
hyakuman_amaneさん!!!
ありがとうございます、正直な話「笑った」と言われるのが一番の喜びかもしれません!!!
納豆は・・・何故こんなに多くの人間を魅了するのでしょう・・・!!!
goukauigakubuさん!!!
私は・・・ディフェンスもオフェンスも好きですから・・・とにかく!!!
「面白そうなら、そして勉強になりそうならチャレンジ」野郎なんです!!!
bollaさん!!!
さすがのご推察・・・!!!
私の実家のように「たまり醤油」をもとにしていたり、西側からきた方が始めたり、歴史がありそうですね・・・!!!
記事でも書いた通り、検索するとすぐでてくるので、そこまでマイナーな食べ方でもないと思われます!!!
muraさん!!!
私も初挑戦でしたが、腕力と握力に対して自信が無くなりました・・・。あんなに粘りが強くなるとは!!!
途中から「二郎系の後半」のような箸使い、相手の圧で単純に疲れるくらいの状態です!!!
とにかく・・・いい経験になりました・・・!!!