藤沢周平作・・・
たそがれ清兵衛⋯⋯。
短編小説が8作書かれており、その中の一つの話が作品のタイトルにもなっている「たそがれ清兵衛」であることを、ご存知の方も多いであろう。
8作中の3作を上手いことを組み合わせて作られ、何気に時代劇映画では傑作の部類に個人的には入るであろう「たそがれ清兵衛」は確かに小太刀の達人ではあるが、原作の清兵衛は
あんなにカッコよくない
と言うことをまずは伝えておきたい。
真田広之なんてマジで以ての外で、原作の組み合わせがいかに凄まじいかがよく分かる。
あの映画の素晴らしさは幾らでもあるが、分かりやすくお伝えできる部分として、最初と最後に吉永小百合大先生を持ってくるあの演出⋯。
実に巧みではなかろうか。
話を小説に戻したい。
基本、この藤沢周平短編集、「たそがれ清兵衛」は見方によってはワンパターンである。
①石高が極めて少ない武士の主人公
②変なあだ名を付けられている
③奥さんか、後に奥さんになる方が大体美人かイケイケ
④主人公がとんでもない流派の免許皆伝
⑤追手や暗殺者等を必ず倒す(圧勝の場合もある)
まぁこのラインから外れることは滅多になく、先述の通り基本的にはワンパターン。
しかし、である。
実はワンパターンなのは骨組みだけで、
■当時の詳細な文化や歴史的背景
■多様な視点で描かれる問答無用の浪花節。
■終盤のシーンの殺陣の表現と構成
この3点が圧倒的、とも言えるためまるで飽きがくることがない。
そして共通することは④にもある通り
しがない様に見える主人公がやたらめったら強いというギャップ
であり、ここに弱い人間は多いのではなかろうか。
実際映像の演出方法で異なってはくるだろうが
・暴れん坊将軍→ただの町人かと思いきや
・必殺仕事人→婿殿しっかり
・座頭市→最早見えてない詐欺
・水戸黄門→黄門様の杖は何製ですか?
etc…
これらギャップ作品の素晴らしさ共通していると思うし、長く見ていられるのは上記要因に加え
基本的にはある程度のパッピーエンドが確約させれている
からに他ならないと思う(他の藤沢周平短編集では異なる場合もある)。
恐ろしいのは、現代作品(漫画でもドラマでもアニメでもそうだが)に未だに反映されていることではないだろうか。
このタイプのパイオニアの作品がなんなのかは世界中を探して調べたわけでもないのでなんとも言えない。
ただ何となく言えることは
まずこの神軍団が大体同世代であること。
一方、彼らが生まれた約10年後、アメリカの地においてDCコミックスで
スーパーマン
の連載が開始され(見た目はうだつの上がらない新聞記者)、日本よりは一歩早そうだが、日本に輸入されるまでにはまだ時間がある⋯。
こんな面白い境遇の一致、みたいなところに話が収束してしまったが、私は、と言えば「鴨」と言う文字に収束される、と言う訳だ・・・。
ワーイワーイ!!!
と、狂気じみたリアクションをとってしまってもしょうがないです。
鴨のピンク色にはそんな力があると思うし、おそらく横の角切りチャーシューも全部鴨だぞおいッッッッ!!!
店長・・・・・・やはりあんた策士だぜ⋯⋯。
ぬぬぬぬぬぅぅ・・・・・・この中太平打麺と鴨ダレ・・・・・・しかし根底にあるのは⋯⋯
A...MA...SA...でしたッッッッ!!!
鴨の旨味と脂の美味さ、そしてパーフェクトなカエシがこの麺にまとわりついていて、そして麺マスターの手腕により鍛え上げられた麺の美味さが加わる。
やはり・・・・・・限定の威力はただ事じゃありません!!!
予想通り、問答無用の鴨ラッシュ。
角切りも鴨とくれば、これはただの祭りである。ネギと共に食べることで、背負ってきた感を感じ、そして・・・
最高の鴨混ぜご飯
を頂く。
味玉の威力が美味さの後押しをしてくれて、同時に食べる鴨と米・・・・・・最高ですぜ!!!
ごちそうさまでした。
非の打ち所がない、スーパー汁無し。あっという間に食べてしまうのも致し方ないことである。
鴨の限定はもう一つあるので、終わらないうちにもう一度来ます!!!
時代劇の良さは「普遍性」であり、いつ見ても色褪せることがない。
それどころかこちらの知識と経験値が上がっていくために、見れば見るほど味わいが増してくるのように思う。
私は「三匹が斬る!」もとても好きで、この作品はおそらく、3人でアンバランスさを演出している気がする。
そして言わずもがなの最高傑作の一つ
であるが、これも確かに部下のアンバランスさなどがあるが、上記と根本的にサスペンス要素の強調と言う点で異なるのではないだろうか。
あぁ⋯⋯⋯
ゆっくり時代劇を観る時間も欲しいッッッッ!!!
最近は皆が寝た後「あんぱん」を見るので精一杯です!!!
ゴリさん!!!
いや・・・・・・私が直接伝達可能であれば、絶対に点数アップさせてみせます!!!