実家に・・・
獲れたばかりの鮭を届けるミッション。
あれほど「雄のみで良い」と言ったにも関わらず、雄雌一匹ずつ入っているのを確認したのは、実家について発泡スチロールの蓋を開けた直後であった。
道理で重いと思ったぜ・・・。
母は腱鞘炎の手術をしてから完治はしているがそれでも二尾捌くとなると随分手間だ。
よって妻を助手としてマッハで捌くことにする。
■軍手を装着し、流水&包丁の切っ先もしくはタワシでヌメリを取る。
たまに鱗が引っかかる場合もあるので同じく取る。
■キッチンペーパーで水分を取ったら、頭を落としボウルへ。
その時に出る血合いを拭き取って、肛門から包丁の先を入れて雄であれば白子を、メスであれば後のイクラを取り除き、また別のボウルへ。処理して食べることがなければ消化管なんかは捨てても良し。
■最後に三枚におろし、好みの大きさに分断する。
以上だ!!!
中骨のアラや、顔面の解体作業を含め約20分程度で終了。
母が世話になっている近所に配りに行っている間、隙間に詰め込まれていた鯵の処理も済ませておく。
母の晩飯は鯵の刺身と鯵の塩焼き。
私と妻は後日秋田市で予定があるので、早々に帰る。
しかし、だ。
丁度時間は18:30を過ぎた頃・・・。
タイミングよく腹が減ってきた・・・。妻に何を食べたいか問いただすと
「タンメンみたいな・・・。」
大仙市経由で帰ろうとしていた私が取った行動は・・・「ラーメン屋ではなく中華料理屋」だった、と言う訳だ・・・。
このラインだけでも中華料理屋が三店舗。
新新・六順園、そしてこの鳳仙花。
個人的に最も噂で聞くのがこの鳳仙花で、メニューにタンメンこそ無かったが、チンゲンサイ・白菜・人参などが多く入った海鮮そばを妻は注文。
妻の目的は果たされたので問題ないが・・・気になるのはワンタン麺の中央に鎮座するザーサイの存在である・・・。
炭水化物系の料理よりも、ガチの中華単品メニューが充実しているこの店で、この選択は・・・吉か凶か・・・。
ぬぬぬぅ・・・・・・これぞ中華の・・・
O…U…DO…U…スープッッッッ!!!
まず鶏ガラって言うかとにかく鶏ガラに塩分がビシッと来たのちに、期待大の胡椒風味の到来。
中華のスープの王道中の王道の真髄がここにある気がする。
しかし、この奥ゆかしさがどの醤油系を使用しているかを見抜く力が私にはないが・・・。
ともすればここの炒飯の付属のスープが、このラーメンのスープと同じ可能性もあるだろうが、それはそれでいい。
シンプルに・・・美味いヤツだ・・・。
これぞまさに中華屋の中華麺、と言わんばかりの極細縮れもまたよし。そして、なんだかんだで即伸びるだろう感も何か懐かしさを思い出させてくれる。
スープの塩分の強さがここに来て麺の甘さと合致する。
ラーメンのスープと麺のバランスは、やはりこの関係性を上手く繋げることにあると思ってしまう・・・。
間違いなくラーメン屋のワンタンではない。これは確実に中華料理屋のワンタンである。
特徴的なのはワンタンそのものの美味さ。ラーメン屋の場合、ラーメンが主役であるからワンタンの味付けは比較的抑えめであることが普通だが、味噌系の味と香りで、一口目からガツンとスープ以上の味を提供する辺り、一品料理の価値観がうかがえる。
ただ・・・なんで3つしか入ってねーんだ・・・!!!
そして箸休めどころか、味のアクセントと言うよりも味を締めてくれるザーサイの存在には驚きを隠せない。
この塩分控え目なザーサイ・・・テイクアウトしたいくらいだぜ!!!
ごちそうさまでした。
卓上調味料で気になった、おそらく練りゴマ&味噌&ラー油のペーストは、おそらく担々麺に入れれば味が倍加するような代物。
麺に付けて食べてみたが、予想通り一瞬で担々麺の雰囲気に変化した。
もう一つ気になったのが酢&洋辛子。
おそらくシュウマイや餃子と食べると良いのだろうが、こう言う初めて見る調味料は正直心が弾む・・・。
次回は・・・マジの中華を食うしかねえ・・・!!!
満腹感を抱きながら帰路に着く。
帰りの運転は残り一時間弱、気を引き締めなければならない。
それも通常よりも遥かに、だ。
大仙市という地域はこの時期、この時間から朝方にかけて非常に嫌なモノを発生されるのだ・・・。
それは・・・
濃霧・・・ッッッッ!!!
低速かつ安全に帰った頃には・・・疲労がMAXだ・・・。