「最近さ、
読みやすい漫画がなくなったな。」
なんて会話をしていたのが数年前のある日のことだ。
この日は大学時分の先輩であるHさんに会いに行くため、秋田県南でKさんと落ち合い、Kさんの車で山形に移動。
「g13、腹減った。」
「分かりました。横手やきそばは前回食ったんで、今日は稲庭うどん行きましょう。」
「良いね。」
なんて会話をした後、Kさんの運転する車内でKさんの口から出てきた一言である。
長編漫画の席巻&小粒な作者たちの留まらぬ台頭、そして異世界漫画の席巻&異世界系の小粒な作者たちの留まらぬ台頭。
何度も申し上げるように、私の漫画の知識も随分前で止まってしまっている。
もちろん個人的に面白いと思う作品は購入するし、いろいろ読んではいるつもりだが、全く追いつかない。
何なんだ。
無料漫画アプリって・・・。
そんな感じで談義しながら増田町へ。
本当は本店に行っても良いのだが、あそこまで行くと物凄い遠回り。
よって支店である
https://www.sato-yoske.co.jp/shop/urushigura/
こちらに向かう。
資料館と謳ってはいるが、正真正銘佐藤養助の支店で、県外からの客の方が多いかも知れない。
以前も書かせて頂いたが
稲庭うどんは家で食うな、店で食え
これは鉄則中の鉄則だ。
茹でるまでは良い。
しかし、あのうどんを締めるのは家では無理だ。
もし実践するならば説明書きに忠実に。
そしてこれから行く機会のある方。
必ず
稲庭うどん 二味せいろ
を注文して下さい。
温かいヤツや天ぷらと食べたりせず、しっかりとベースを味わって。
グリーンカレーやレッドカレーに付けて食うのは、稲庭うどんを食い慣れている連中が注文するヤツですから!!!
案の定、である。
舌が肥えているKさんが、一口食べてこう言った。
「g13、俺・・・
もう一つ食って良い?」
「どうぞどうぞ。」
何故・・・こんなモノが家の食卓に・・・。
赤身&中トロは良いにしろ・・・このサイズの大トロ・・・。
妻は自ら塩マグロの作成に入り、現在この状態。
しかし・・・全然水分が出てこねえ!!!
昨今の冷凍技術・・・。
危険だ・・・。
手羽元を茹でて脂を抜き、再度圧力鍋で骨の髄まで出汁を取る。
他に入れる具材は長芋とセロリ、後は直前にベビーコーン・・・。
本来、今日の晩飯のメインはこれだったはずなのに・・・。
刺し身はまぁ良いとして・・・。
結局大トロは刺し身にしても、妻が食べられないとのことで、急遽ニンニク醤油で炒めることにする。
何とか中のレアは保ったままだが、正直・・・自信がねぇ・・・。
完成だ。
胃に優しくねえマグロ軍団の襲来・・・。
刺し身とスープは何とかしたが、あまりの脂のパワーに、私と妻は二切れでギブアップ。
翌日休日の妻に託して、この日は終了。
私は・・・既に脂酔の兆候が・・・!!!
もう一度言う。
稲庭うどんは店で食え
完全無欠のエレガントな公式なのだ。
結果、二人分平らげたKさんは
「土産にHにも買っていこう」
と言ったのだが、私が全力阻止。
「せめてうどんのツユだけでも買っていこうぜ。」
と言うKさんに、私は心苦しいながらも言わざるを得なかった・・・。
「Kさん・・・
蕎麦の国の人ですよ・・・。」
「なるほど・・・。」
と言うことで、秋田名物の購入は、KさんとHさんが秋田に来てから薦めると言うことになったが・・・。
特に県南は・・・土産にするものがなにもねぇ・・・。
よってHさんには「いぶりがっこ」・・・以上だ!!!
ただ蕎麦を逆に食い慣れているHさんには「あ、うどんのツユは気になるな」と言われてしまった。
俺の・・・・・・ミスだ・・・・・・。
Pちゃんさん!!!
まさに奇跡のワンプレート!!!
甘・辛・酸・苦の全てが揃っており、全部が美味いです!!!
綺麗に食べるのが・・・好きなんです・・・!!!