「ZARDっすか?」
「そう、ZARD。」
なんて言う会話がされたのは、大学3年生の年明けのライブ前のことであった。
「単調な頭打ち」にのせて演奏したい、と言うことで、サークルのお笑いキングであるOさんから誘われた、と言う訳だ。
何度も書いてきたが、私のドラムの技術レベルは非常に低い。
しかし、「なんか軽くネタみたいなバンド」をコピーしたい面子にとって、私のようなドラマーは最適なのであろう。
ガチでテクニカルなバンドのコピーをしたければ、
4年のSさん
タメのR
2年のK
なんかに話をすれば良い。
「他のメンバーって決まってるんですか?」
「ベースはHにお願いしたよ。」
Hも私のブログに何度も登場する後輩。
なかなか天然かつ、真面目な熱いヤツである。
「ボーカルは?」
「そこなんだよね・・・・。」
なんと言っても相手は坂井泉水。
早くして亡くなってしまったことは大変残念である。
このときはまだ存命であったが、いずれにしろ
「クリアボイス」
を持つボーカルにお願いしたい。
しかし、私が思い付く限り現在のうちのサークルの女性ボーカルにそんな声の持ち主はいるか・・・・・・?
Oさんと腕組みをし、打開策を見付けようとタバコに火を着ける。
答えが出ないことは理解している二人。
部室には今、暗雲とタバコの煙だけが立ち込めている。
「ウイ~ッス。
あれ・・・どうしたんすかお二人。なんか暗いッスよ?」
と、ひたすら軽い調子でちょうど良くHが入ってきた。
Oさんが答える。
「いや、ZARDのさ、ボーカルが思い当たらなくてさぁ、困ってたんだよね。」
「希望みたいなのはあるんですか?別にS子でも良いかなと思ってましたけど。」
「いや、S子は声質がちょっとな・・・。お前誰か知らない?クリア系の声の子?」
「いますよ。」
「は・・・!?マジか!!!誰だッッッッ!?!?!?」
「Fちゃんです、一年の。」
「へぇ・・・知らなかったな。そうなんだ。メインパートはキーボードの子だよね?」
「そうです、そうです。皆で一緒にカラオケ行ったことがあって。」
こんな会話をOさんとHがしているなか、「壮絶に失礼なコメント」をした私は、発言直後二人に白い目で見られるのであった・・・。
「あのぉ・・・・・・・
そのFちゃんて、誰?」
軽くオリーブオイルを掛け、白菜の芯付近とベーコンと先に炒めていく。
ベーコンに焼き目が付いてきたら、残りの白菜を投入し、サクッと火を通す。
すぐに水を入れてこのまま煮ていく。
鱈の白子(通称ダダミ)は前回同様、良く水洗いをして食べやすい大きさに切り分け、塩少々で茹でる。
茹で時間は・・・・・・長年の勘だッッッッ!!!
一つは白子ポン酢、一つは味噌汁。
これも前回と同じだ!!!
完成だ。
事前に仕込んでおいた長芋のポン酢漬けを添えておこう。
クリーム煮は全体が馴染んだタイミングで火を止め、顆粒シチューで味付け。
まるで統一感の無い献立だが・・・・まぁしょうがない・・・。
クリーム煮は作る予定だったが、ダダミを貰う予定なんてねえからな!!!!!
「知らないんすかッッッッ!!!?!?!」
「g13・・・・お前は本当に1年生に興味が無いな・・・。」
ダブルで呆れられた私だが、今Oさんが述べた通り、後輩に興味が無い。
厳密に言えば私の大学は、学年や学部によって途中でキャンパスが変わるため、接点がなくなる。
だから、寄り添って来る後輩や、我々側側積極的に声を掛ければ良いのだが・・・
んなもん面倒なんじゃッッッッ!!!
しかも私は人相が悪い。
無駄にデカいし。
以前Hから聞いた話によると「g13さんは結構怖がられてますよ」とのこと。
だから知るかァァァッッッッ!!!
「まぁ良いけど・・・。で、Hから聞いてみてくれない?連絡先知ってる?」
「いや、知らないんで今から確認して聞いてみます。でも・・・・・・ちょっと問題が・・・・。」
「・・・なんだよ・・・?」
Oさんの問いにHが答えた「解」は「声質だけを求めた我々」には酷な解答ではなかった、と思わざるを得ない、諦めざるを得ないのだ・・・・・。
「・・・・正直・・・・・・・
歌は上手くないっす・・・・・・・。」
・・・・・・ッッッッ!!!
坂井泉水本人もまぁ「アレ」だから・・・べ・・・別に・・・・・・良いのかな・・・・・・。
Pちゃんさん!!!
まさに感動でございます!!!
いや、また食べることが出来るとは思っておりませんでしたので、感動も爆発です!!!
ふつ映さん!!!
GP03はまさに規格外!!!
最初はカッコいいと思えませんでしたが・・・スパロボを通して・・・・・好きになりました・・・・!!!