邦楽なんて・・・
決められる自信がない・・・。
と、今更ながら感じていたのが三度目の会合の前日だ。
洋楽ならば「ある種のターニングポイント的なモノ」と「ネームバリューがワールドワイド」の為、とにかく分かりやすい。
しかし、だ。
邦楽は・・・難しい・・・。
一応頭の中に草案的なモノを持っていかなければ・・・。
と、時が過ぎ、舞台はいつもの会議室。
「皆さんのお陰で無事、洋楽の候補(グリーン・デイは不採用)が決定しましたことを改めてお礼申し上げます。今回からいよいよ邦楽の曲目となります。よろしくお願いいたします。」
と、社員さんの挨拶からスタートだ。
今でこそ音楽の教科書には「J-POP」の曲は少なくない。
など、数多くの曲が掲載されている。
さぁ・・・まず一曲目・・・。
「よろしいですか?」
おっと・・・小太りのおっちゃんだと・・・・!!!
洋楽の時にはほとんど喋らなかったのに・・・。
コイツ・・・まさか邦楽が得意分野か・・・!?!!?
「やはり、「美空ひばり」は外せないのではないでしょうか?」
ド頭から「お嬢」とは・・・。
やはり、コイツ洋楽のときは「偏りまくった知識」しか持ってなかったのか・・・。
「どの曲、と言うのも既にお考えが?」
「先日から皆さんが仰る「キャッチー」ですとか、分かりやすい曲」と言う観点で言えば、
「川の流れのように」
が良いと思います。」
「私も賛成です。」
実は私も「美空ひばりの川の流れのように」は、決定事項の一つであった。
まさにジャパニーズの心って言うか「お嬢の歌唱力」ならばキッズのハートを撃ち抜くことが出来るはずだ。
そうすると、だ。
スーツの女性が挙手。
なんだなんだ・・・?
洋楽の時に何も言わなかった連中が、ここに来て産声を上げ初めてきやがった・・・!!!
「私は、「川の流れのように」よりも・・・中学生に年齢も近いですし、インパクトも含めて・・・
「東京キッド」が良いかと。」
深い意見だ・・・!!!!!
ハタハタを毎年、私の母は「漬け」る。
炊き立ての米、塩等で数日漬けておき、ある種の保存食にするのだ。
これも郷土料理の一つである。
麹は焦げやすいので、極力ハタハタから取り除く。
そして、その麹を味噌汁に入れるのだ。
風味がグンバツの味噌汁が出来るので、お薦めである。
麹の部分が焦げたからと言っても中まで火が通っている訳ではない。
中火と弱火を駆使し、じっくりと焼いていこう。
先日の鶏ガラの肉はミリンと出汁醤油に漬けておいたので、これも米のおかずである。
完成だ。
物凄く「和のオンパレード」となった晩飯。
米食い過ぎ注意案件。
このハタハタは米にも合うが、日本酒にも合う。危険な一品だ。
しかし、ここに正確な作り方を記載しても
その土地の風土
によって出来がありの味は激変する。
やはり保存食系は・・・難しいぜ・・・!!!
成る程・・・。
「年齢が自分たちと近い」ことを利用すると言うことか・・・。
確かにそれだと
「東京ブギウギ」や「悲しき口笛」よりは俄然キャッチー。
この女性・・・やるな・・・!!!
「そうですね、「その観点」は見えていませんでした。「東京キッド」、良いんじゃないですか?」
と、小太りのおっちゃんも了承。
特に否定意見はなく、安定の「お嬢」で決定だ。
日本最強歌手の一人、が既に出てしまった。
つまり、本番はここからである。
それこそ、「主観が入り交じる」ポイントを迎えた気がする。
やはり、そう思う方が多いのであろう。
なかなか二の矢が放たれない・・・。
「あの・・・すいません・・・・!!!!」
と、恥ずかしそうに声を出したのは、普通の男子。
「はい、なんでしょう?」
と、社員さんに促され、男子は答える。
回答後、私個人としては「熱いヤツだな」と思ったことを未だに忘れない・・・。
「ぼ・・・僕が考えて来た日本のアーティスト・・・なんですけど・・・・・
「大橋純子」さんが良いと思いますッッッッ!!!」
お前幾つだよッッッッ!!!!!
さぁ・・・主観バトルの始まりだ!!!
Pちゃんさん!!!
是非召し上がって頂きたい!!!
そして・・・緊張感はビッシビシに伝わってきます!!!ただ・・・「ブッ込みの精神」を忘れてはなりません!!!
SSさん!!!
コッテリがあるのなら、SSさんならば迷わずコッテリを!!!
しかも醤油でお願いいたします!!!
そうなんです・・・・しかもブラックパンサー・・・・・!!!
ふつ映さん!!!
These daysやSomeday I'll Be Saturdayなんかも私は好きです!!!
まぁ・・・洋楽入門バンドですからね・・・!!!
だるころ先生!!!
ソイツは関西の重鎮・・・・寛平師匠じゃないですかッッッッ!!!