必要最低限を残し、
全ての修行僧が祭壇へ集結。
大人数でお届けする怒涛の読経。
暗がりで、お焚きあげの火が煌々と燃え上がる中で数十人の修行僧が念を込める。
まさに「波ぁぁぁぁッッッッ!!!!」とでも言いたいところであろうが。
時間にして、これまた数十分・・・。
息も絶え絶えに一旦様子を確認しに行く和尚。
和尚が祭壇を覗き込むと・・・・・・
「やったッッッッ!!!!!」
その声に続々と修行僧が覗きに行くと
「半分以上燃えた人形」
があったと言う。
ここで「半分かいッッッッ!!!」と言う突っ込みは出来ない。
当初、全く燃える見込みがなかった人形がここまで燃えたのである。
嬉しさのあまり狂喜乱舞の坊主集団は、ここを一つの区切りとして解散からの撤収。
人形は再度丁重に供養し、箱に入れて入念に包装&安置。
言い換えれば完全に「封印」と言わざるを得ない状況で、「翌日」依頼主の老夫婦に嬉々として連絡する和尚。
「もしもし○○さんでしょうか!?
先日の件ですが、無事に完了したと思います!!!」
「あぁ、それはそれは・・・どうもお手数をお掛けしました。」
「いえいえ、前回以上に厳重に保管しておりますので、今回はご安心下さい!!!」
「ありがとうございました・・・。その自信のあるお言葉で・・・踏ん切りがつきました・・・。」
和尚は思った・・・。
なんだ・・・この違和感は・・・。
○○さんの口振りも・・・何より「踏ん切り」ってなんだ・・・・・!!!!
「あることを察した」和尚は・・・恐る恐る聞くしかなかったのである・・・。
「○○さん・・・・もしかして・・・・・・」
「・・・はい・・・・・
帰って来ております・・・。」
・・・・・・・・!!!
事前に仕込んでおいた。
なますを作るに辺り、今回は漬酢に工夫を。
鍋に酢と水を
2:1
顆粒の鰹だしと砂糖を入れ、酸味弱めかつ甘めの土佐酢みたいなモノを作る。
ニンジンと大根は塩を入れた熱湯でサッと茹で、軽く絞った後ジップロックに封入。
1日置く。
完成だ。
昨日の残っていた出汁を利用し、再び蕎麦を。
今日は先日の「天ぷらみかわ」で頂いた天かすを投入。
なますには軽くイクラを添え、買ってきたニシンのトビコ和えと共に頂く。
プリン体の摂取量・・・・ヤベえッッッッ!!!!!!
「な・・・・何ですって・・・・・!!!!!」
折り返しの電話を約束し、和尚は走る。
安置所に向かい「例の扉」を開け、先日厳重に封印した箱を一心不乱に開ける・・・。
「無い・・・・・・・・!!!!!」
残されていたのは少しの煤。
怒りも入り交じり、とにかく軽いパニック和尚。
再度電話へ向かい、現状報告。
「・・・○○さん・・・・・ありませんでした・・・・・。申し訳・・・ありません・・・。お役にたてなくて・・・。」
「いえ、もう・・・諦めて家におこうと思っています・・・。」
「そうですか・・・。」
と言い、和尚が落胆の中電話を切ろうとすると、○○さんは「和尚の働きに追い討ちをかける一言」を放ったのである・・・。
「ところで和尚さん・・・お焚き上げしてくださったんですよね・・・?
綺麗なまま戻って来たモノですから・・・。」
完・全・敗・北ッッッッ!!!!!!!
やべぇ・・・・俺が書くと何も怖い話にならねぇ・・・・・・!!!
Pちゃんさん!!!
原因は・・・不明ですッッッッ!!!
まぁ私自身が事実確認してした話でもないですから、何とも言えませんけどね・・・!!!