飲み屋に向かうはずが・・・
今や靴下クエスト。
安いヤツでも良いんなら、そこら辺にあるだろう。
なんせアーケード街。店しかねえんだから。
直ぐに適当なディスカウントストアを発見し、物色する。
まぁ残念ながらディスカウントストア。
生地にしろデザインにしろ、なかなかGの眼鏡に敵うモノはない。
何て言ってもGは意外とお洒落さん。
しかし、である。
はっきり言って今回の様な場合、
「履ければ良くない?」案件
が絶賛発動されるべきだ。
私は言う。
「あのさ・・・別に何でも良いんじゃない?」
「・・・・・・・・そうだね・・・・・・・・・・。」
何か納得していない様子が見てとれるが、ここは折れて頂きたい。
結果3足で700円程度の靴下を購入。
最早その場で履き、いざ出陣だ。
今日の居酒屋は一般的な安くて多い、が売りの店で、我々は靴を脱ぎ、座敷に案内された。
2人とも腰痛野郎ではあるが、まぁしょうがない。
ビールと唐揚げ、ホッケ辺りを適当に注文し、先ずは飲んで食う。
軽音サークル4年の秋の2人飲み、ともなれば話題は自ずと
「今後の予定・思い出話・音楽」
なんかに集約されるが、それでも会話が途切れることなど無い。
バカな話が続く最中、先程からエラく目につく店員がいる。
身長は190cmはあろうか、体重は100kgはあろうか。そして見た目通りかどうかは不明だが、とにかくドンくさい。
注文分間違いは多いし、奥の方で名指しで怒られる声も聞こえる。
「あの店員やべえな。」
「そうだね・・・。」
ここでGがトイレの為に席を立とうとする。
テーブルに手を付き、片膝で立ち上がろうとしたそのときだった。
その店員がドリンクをお盆に乗せて運んで来た。そして彼はつまずき・・・ドリンク数本が床に落ちて行く。
ここからは完全にスローモーション。
次々と床に落ちるグラス。
割れるグラス。
飛び散るガラス片。
飛び散る氷
飛び散る液体。
床をかなりの速度で伝う液体。
そして、今、陸上のクラウチングスタートの体勢を整えているGの・・・・・・・
左足の靴下を直撃ッッッッ!!!!!!!
「冷てえッッッッ!!!!!」
ずずさんを筆頭に、皆さんに怒られる覚悟でこの記事を書く。
この秋の食材の天ぷらを食すため、私と妻は
「みかわタンス貯金」
を敢行。そして今に到る、と言う訳だ。
他の天ぷらは以前も載せているので、今回はこの鬼畜連中をメインにする。
先ずはムカゴと銀杏。
この時点で日本酒二合は空である。
しかし、許して頂きたい。
この「ダブルホックホク&秋の甘さ」には抗う術が無い。
何もつけない→塩で
のコンビネーションは無限。
荒ぶるマイタケ大先生は、この日のために大将が
「先日自ら山で採ってきた」
と言う神がかり的な代物。
天然物は「華のような香りがする」し、もしかしたら松茸よりも香りが濃い可能性がある。
とは言え、松茸大先生もさすがの香りをお持ちでいらっしゃる。
何もつけない→塩で→天つゆのループをしていけば、このキノコ二種で、またしても日本酒一合がなくなるのだ・・・。
天ぷらの最後に栗を持ってくる辺り、デザート感を演出しようと言う大将の心意気をかんじてしまう。
ホックホク最後の刺客
は凡ての人類を破顔させるのであろう。
〆の一品には本日もかき揚げ天丼をチョイス。
最高、としか言えません・・・・・!!!!
ごちそうさまでした。
何度も大将の言葉をお借りして伝えさせて頂くが、天ぷらは料理名ではなく
「調理法」
素材の味を直に火を入れずに、如何に引き出すか、を念頭におく。
だからこそ、マイタケの様な薄い水分の固まりの様なモノですら
「全体に熱の通した生」
の状態にすると言う神業が遂行される。
今日も・・・感服しましたッッッッ!!!!!
まさかまさかの二度目の衝撃ッッッッ!!!
座布団と言う水分吸収材質の部分的吸収量をオーバーした水分は尚も勢いを殺さずに、Gの靴下を直撃ッッッッ!!!
衣類等への接触は免れたモノの、Gの
「靴下とメンタル」
はこの時点でビショビショである。
「申し訳ございませんお客様!!!」
でかい図体がノッシノッシと方々へ謝罪をし、他の店員が割れたグラスを処理するなどして、今まさに現場は惨劇を迎えている。
不快な思いを抱きつつ一旦靴下を脱ぎ、トイレに向かうG。
どういう心持ちなのか、彼は片足だけ裸足と言う謎の状況だ。
座布団を片付けようとする店員が
「お客様、お召し物は大丈夫でしたでしょうか?!?!?!」
「あぁ、俺は大丈夫ですけど、今トイレに行っている連れが・・・・あ、来ましたね。」
「お客様、大変申し訳ございません!!!お詫びにドリンクのサービスとクリーニング代をお渡ししたいのですが・・・」
おいおい・・・。
私は思った。ドリンクのサービスは良いとして、コイツの靴下は自前でも何でもねえ、さっき代わりとして、ディスカウントで購入した、一足当たり約230円の靴下だ。しかも在庫も残っていると言うおまけ付きだ。
クリーニング代をいくらあっちが渡すかは不明だが、我々のドリンク代で手打ちで良いだろう。
しかし、である。
さすが我が友人G。ミラクルG。
素直の権化は、実に素直なコメントを炸裂させたのだ。
「あの・・・・この靴下・・・
230円だからそれで。」
結果、1000円もらった。
さぁ・・・別の店に行こう・・・・・・!!!
Pちゃんさん!!!
何か・・・・・あってしまいました!!!
こう言うことが平気で起こり得るので、コイツといると退屈しませんッッッッ!!!
五橋・・・何にも無さそうで・・・地味に何かありますよね・・・!!!