明日の朝は陸王ね。
と、妻からの謎の誘いである。
いつも通り
妻 休日
私 出勤
と言う地獄の方程式の中、話は勝手に決着に向かう。まぁ良いけど・・・。
しかし、あれだ。
私が結構飲んでいる日を見計らって言うことないじゃないか。
朝の体調ってモンがあろうに・・・。
そんなことはまぁ良い、早く寝なければ・・・と思い直ぐ床に就いたが、朝、目覚めて見れば本調子とは程遠い・・・。
そして「朝、陸王に行くとなっているときの妻の目覚めの良さ」は、最早目を見張るモノがある。
とにかく直ぐ様シャワーからの着替えの、車にライドオン。
信号の調子も良い、思いの外速く到着・・・・・
あ・・・れ・・・・・・・・・
10人待ち・・・・・・・・・!!!!!!!
「俺は無理だ。仕事に遅れる。1人で食べて来れば良いよ。」
「・・・いや、いい・・・帰る・・・寝る・・・。」
多少不憫に思われたため、代替案の提出に勤しんだところ、
陸王以外の最寄りの朝ラー
と言う意見に落ち着いた。
となれば、だ。
即Uターンからのアクセル。
目指すは青山の十字路を左折し、数100メートル。見事に駐車場は空いていた。
この間、1人で朝ラーした件は内緒にしてあるので「私「も」久々に来た体」で入店。
二球では食べたことのないメニューを食べる事により、より「久々感」を演出することが出来る、と言う訳だ。
あらあら・・・。
前回の煮干もそうだったが、「何らか」の油膜で覆われた、しかし、澄んだスープのお出ましだ。
軽い二日酔いに効きそうな感じがする。
丼半分のチャーシューは本日も健在。
あの切り取り線が本日も発揮されるであろうか・・・。
ぬぬぅ・・・・・・・・
KO...U...KA...KU...類...だッッッッ!!!!!!!
なんじゃこりゃあッッッッ!
完全「殻の旨味」が凝縮→抽出されとる!
海老油か!?
浮いている油も「仕様」の感じがしてきた!
身の旨味ではなく、こっちを持って来るとは・・・。
煮干もそうだが・・・・・こんなにも抽出度合いがえげつないとは・・・・。
二球・・・・・・恐るべし・・・・!!!
海老出汁を完全にキャプチャーしてくれるこの魔の太麺は、咀嚼する度に海老がガツン。
これは・・・煮干よりも好きかも知れん・・・。
秋田市民の「海老のラーメン」は
=竹本商店
と言う完全な方程式に侵食されている訳だが、この香ばしさは、ある種の問題だ!
おや・・・・・・・・。
DIYの材料でも購入したか・・・?
こんなにも角材なのに、しっとり柔らかいとは恐れ入る・・・。
チャーシューは前回同様「切り取り線が絶対に入っている」感じしかない。
持ち上げた箇所から一定の大きさに割けて行く様は、完全にマジック。
味は、言わずもがな、である。
海のモノには海のモノが合う、と言う名言を忘れてはならない。
煮干にも、海苔。
海老にも、海苔。
豚骨にも、海苔。
て言うか海苔は正義だ。
なんて調子に乗っていたら、味玉パッカーン大失敗。
まさかの白身まで半熟とは思わなんだ・・・。
ごちそうさまでした。
いや、二球、危険だ。
メニューの種類が多いわけではないが、ここに通う人間の気持ちは分かる。
抽出エキス中毒、これしかない。
最早清々しささえ感じられるえぐ味もしくは、海老殻出汁と醤油の切れ味のコラボ。
やはり、一球にも行かないといけない。
あぁ・・・大変だ・・・・・・・。
ここからだと、ちょっと歩くにはしんどい。
よって近くまでは送る事にする。
「ところで、昭和の中華そばってのは美味かったの?」
と言う私の質問に喰い気味に、妻はこう言った。
「滅茶苦茶しょっぱかった。
ようやく途中から慣れて来たけど・・・。」
「そう?一口もらった時点ではそこまでの感じはしなかったけどな・・・。なんか、すまんな。」
「大丈夫。・・・・・・
昼も口直しにラーメン食べる。」
マジでか・・・・・・・
こう言う人間の決意、を踏みにじるモノではない。
そう思った・・・・。
ただし・・・・・・晩飯は食うな・・・・・。
kami3sakiさん!Fは放っておきましょう!三年ながら・・・今後も何度か出るでしょうが・・。
漬けマグロは楽だし美味いです!
SSさん!これだと楽に、しかもそれなりの酢飯になりますのでお薦めでございます!
海鮮系丼には、白飯でも良いのでしょうが・・・調子に乗って作ってしまいました!