宴は最高潮。
サークルの夏合宿。
ライブしながら酒を飲む。
今さら考えると「しっかりしないと」まずい現場に遭遇する可能性に遭遇する。
まぁそう言う意味でしっかりした連中は少なくない。
私は例の如く喧騒を避ける為、並びにタバコを吸うためロビーに移動し、新しい缶ビールを空ける。
一人落ち着いていると、切れ者Kさんが登場だ。
「おうg13。あら・・・俺もビール持ってくりゃあよかったな。」
「あぁ、良いっすよ、俺取ってきます。」
「良いよ、んなことさせられるか。自分で行くよ。」
「俺もすぐ無くなりそうなんで、一緒に行きましょう。何本かストックがあった方が良いですし。」
「よし、じゃあ行くか。」
途中まで吸ったタバコを一旦消し、宴会場へ戻る。
「おっ、g13これだけ聞いていこう。」
前奏が丁度聞こえて来た。
レッチリの「サックマイキッス」。
あのフリーの重低音ベース。
チャドのアホみたいなペダル。
曲自体のコピーはそれ程大変ではないが、あのグルーヴ感を出すには相応の実力がいる。
襖を空けて宴会場に入りビールを取りに向かう。Kさんは壁に寄りかかり聞いている。
その内一年連中が異様に盛り上がりを見せる。
中でもこの春、社会人から「やっぱり大学に行ってみたい」と一念発起し、見事入学を果たしたNくん(25歳で、全然年上)が、先程から随分縦ノリだ。
私ですら敵わぬ、タッパは190cm。
その男がこのグルーヴに合わせてノリノリでジャンプを繰り返す。
ビールを数本持ち、私が振り返った瞬間、事故、否事件は起こった・・・。
バギッッッッガリッッッッ!!!!!!!
今日も疲れた。
骨に、そして昆布に、圧力鍋大先生に頑張って頂こう。
先ずは出汁だ。
大根
ニンジン
シメジ
椎茸
醤油
味醂
酒
を適当に全て投入。
味付けは煮終えてからでも十分間に合う。
火を入れていないフライパンに
卵二個を溶き、ヤマサと砂糖、酒を混ぜておく。
弱火でじっくり火を入れてから
昨日のきんぴら風の残りを、全てオン。
否、イン。
卵とじにしようと思ったが、面倒なのでオムレツにしてしまった。
完成だ。
マジで手抜きか。
疲労とはかくもしんどい。
なんか、全体が茶色だ。緑がもう少し欲しいと思ったが、今の私には不可能である。
結論としては、睡眠不足・・・以上だ・・・。
えーーーーーッッッッ!!!!!!
トーラーなそのタッパから繰り出される拳が・・・
天井を突き破った・・・・!!!!!!
爆笑するクレイジー酔っ払い軍団・・・。
ギザギザの木のせいで流血を心配する冷静軍団・・・。
そして・・・・・・この問題を一手に負う・・・・・・
後輩の幹事・・・M・・・・ッッッッ!!!!!!!
Mは次の日に滅茶苦茶謝っていた・・・。
Mはそんな日の元に生まれたのだ・・・。