ライスを食うか、食うまいか。
小食の私にとっては相当の決断を必要とする事案。
胃の調整はしてきたが、何か心許ない気配もある。一応、歩いて陸王へ向かうまでの道すがら、再度メニューを考える。
思い出せば今日は歯医者の日だ・・・。
あの奥さんからの魔法の言葉
「ニンニク入れますか?」
と言う問いに対し、6時間後に控えた治療で、先生方に迷惑をかける訳にはいかない。
ならば・・・別のメニューと言うコトを考える必要もあるが・・・。
前回、私は油そばに背脂をトッピングする、と言う奇っ怪な行動をし、挙げ句ライスを食って「恍惚と腹破裂」の極限状態に陥った。
あれは最高の一品の一つであるが、あの塩分濃度を弱める策、として私は今日、味無しのネギをトッピングすると言う戦法に出る決意をしてきたのだ。
しょうがあるまい・・・・・。
今日は・・・ニンニクは我慢だ・・・・・。
寝過ごしたくないので・・・ライスも・・・我慢だ・・・。
先日の油そば風パスタ、これが私に火をつけたのだろう・・・・・。
やるしか・・・ねえ・・・・・・。
奥さんに食券を渡し、注文の品を伝えると、そのまま行ってしまった。
あれ?ニンニクの有無は・・・・・・!?!?
そういや前回もこうだった。
確認を忘れていた奥さんが、油そばを出す直前に「ニンニク入れますか」と、わざわざ聞きに来てくれたコトを思い出した。
それまで、待とう。
「お待たせしました。油そばで~す。」
・・・・・え・・・・・・・・・・!!!!????!?!?!?!?!?!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
これ・・・・・・・・・・・
「台湾まぜそば」やないかいッッッッ!!!!!!!!!
え・・・・・・・ちゃんと確認を・・・・・・・
紛う方なき台湾まぜそばだ・・・・・・。
ニラと左下の挽き肉の量、そしてこの花椒の香り・・・。
中央に鎮座する卵黄大先生のご尊顔を拝見すれば・・・
これは・・・俺の・・・・・・
好きな奴やッッッッ!!!!!
この段階で気持ちが大渋滞に突入。
まともな精神状態では無いため、状況整理がままならない。
取りあえず、水を飲み、食う。
ぬッッッッ・・・・・・・・
優勝ですッッッッ!!!!!!!!
なにコレッッッッ!!!!!
マジで店長何でも作れんじゃん!
化け物かッッッッ!!!!!!
もう完全なる夜来香殺しッッッッ!!!!
盛り付けは夜来香よりも相当ワイルド。
是非戻って「海苔の引きちぎりっぷり」を再度ご確認頂きたいモノである。
味玉は魚粉にまみれ、完全に砂地のヒラメないしカレイと化している。
また、メンマを引っ張り出そうとしたら、奥底には素晴らしいラー油色のタレが見える。
もう・・・・とにかく混ぜて・・・・・・・
重くて混ざらんッッッッ!!!!!
撹拌するのにしこたま手間取ったが(1分位掛かった・・・)、まあとんでもない美味さだ!
結果的にTPのネギが大当たりだが、痛恨のライスッッッッ!!!!!
頼んでおけば・・・・と言う後悔は止めておこう・・・。
絶対に歯医者、寝過ごします!
後は一心不乱に啜るのみ。
いつもありがとうございます。
まさかの卵2つ食いで、思わぬコレステローラーとなっても、台湾まぜそばのときはしょうがない。
それが台湾まぜそば(何回言うねん)だから・・・。
ごちそうさまでした。
夢を見ているかの様。
そして、食べ終えた今、夢を見ていたかの様。
まさかこんなに早く「非正規メニュー」を食べることが出来るとは・・・。
ただただ、感無量、としか言えない。
この良い意味での裏切り(ジューダス・プリースト)を目的として、私は陸王に通っているので例えば「本当に注文を間違えられた」としても、私は「何かあるのだろう」と言う風に受け取るであろう。
谷川浩司が王手をしたら「あぁ、谷川先生にしか見えていない詰みまでの道があるんだな」と思って、その時点で投了してしまう若手棋士のそれと似ている。
とにかく、今日は忙しいそうだったので無理だったが、今度店長に「夜来香に行く必要が無くなります」と伝えておこう。
マジで、参りました。
妻に今回の旨を伝えるとLINEで・・・
ずるい
ずるい
くそ~
とだけ返事があった。
そりゃそうだ、あんたが1人で行っても、このメニューは絶対に出ないのだから・・・。
次は・・・いつだろうな・・・・。