初日にRの起こした軽い事件はあったが、2日目の朝はノンビリだ。
午前2時過ぎにはライブ兼宴会場を抜け出し、ロビーで仲間数人と談話。
HさんやMさんもいたが寝てしまった。
宴会場はうるさくてまともに会話ができない。よって会場から離れた玄関先のロビーは落ち着くにはうってつけだ。
大体が宴会場で馬鹿騒ぎをし、そこを出てすぐの階段を上り、部屋へ戻ったのだろう。
入口側の階段を使う者は、昨晩はいなかった。
先輩のKさん、Oさん、同級生のA、そして後輩のH。
私を含めた5人で馬鹿話。
結局徹夜になってしまった。
ほぼ全員がしこたま飲んで爆睡しているのであろう。
「ビールばっかりで腹が減ったな。」
そう言えば数時間、乾きものしか食ってない。
時計を見ればAM6:30。
「じゃあ皆で食いに行きましょうよ。」
朝飯は食堂に来た人間のみが食えるシステム。
Aの提案により移動する。Aは先日の喫茶店を紹介してくれた同級生。
来年には私の後輩になり、噂によると「卒業出来なかった」と言う「熱い」学歴を持つ兵である。
テクニックもさることながら「ブルースベースのコードをセレクトさせたら天才的」と言うお墨付き野郎。
「ホッホッホッホッ」
と言う、気持ち悪い笑い方は置いておいて、DAIGOよりも遥かに先に「難解な頭文字」語を開発していた。
食堂に着いた我々は、朝食を食べようとしたが、店員が誰もいない。
「誰もいねえなぁ・・・・・・すいませーん?!」
Aの声が虚しく響き渡るが、返ってくる声は無い。
「なぁーんだ・・・MDPだな・・・」
「いいよA(MDPはスルー)。食うもんなんてなんぼでもあるだろ。行こうぜ・・・・・・・・・・あれ・・・・・・」
Aに声を掛けようとした私は不思議な光景を目の当たりにした。
食堂内に「割り箸」が一本もないのである。
食堂と言ってもそこは30畳程の座敷で、食べるときは東側にあるカウンターに食事を受け取りに行く方式だ。
夜はそこが「ライブ会場兼宴会場」になるため、西側にドラムやらアンプやらが置かれていると言う寸法だ。
テーブルに割り箸を入れておく器、はあるが見事に一本も刺さってない。
「おい、割り箸ねーな」
「もしかして割り箸買いに行ってんじゃねーの?」
「んな訳あるかよ。在庫あるだろ。しかも買いに行くのは1人で良いだろ。」
Aとのやり取りの後、後ろから後輩のHが我々を呼ぶ。
「皆さん!ちょっと!」
何だよ、うるせーな・・・・・。
Kさんが問う。
「どうした?何かあったか?」
「ド・・・ドラムセットの周りが・・・・
割り箸だらけです!!!!!!!」
んな・・・・・・・・ッッッッ!!!!!!!
陸王で食おうと思っていたが・・・
一体何人並んどんじゃ!
(まぁ俺も同じ発想の人間だけど・・・)
あれに並んでいたら完全に遅れる。
以前から気になっていたコチラに来たのだ。
そして、何故か体が「味噌」を欲している。
おっ・・・・・・旨いな。
自家製麺を謳うだけあって、なかなかの歯応え。
固め、と言うよりもコシがある、と言う感じだ。
スープは万人受けの権化、と言えるモノだ。
そして人に紹介する際、一番言ってはいけない文句「普通に旨い」メンマ。
語彙力の無さに愕然とするしかないのである。
え・・・・・・・
チャーシュー旨え・・・・・。
何だ・・・この店は・・・・・。
麺 → 旨い
スープ → 普通
メンマ → 普通
チャーシュー → 旨い
どうなってんだ・・・・・。謎の化学反応式が完成。
落ち着きを取り戻すために、七味の投入は必須であった。
味噌と辛みの相性はさすがに抜群だ。
ごちそうさまでした。
ん~・・・・・。何か腑に落ちない。
これは、他の味もいってみるしかないな。
グーグルの口コミはこれまた面白評価。
是非参考にしてください。
因みに私は「食べログ派」の人間ではないので、よろしくお願いします。
ホンマや・・・・・・・・。
全ての楽器、機材の下には床・畳に傷が付かないようシートを敷いてあるが、畳もシートも割り箸まみれだし、何より「赤い粉・白い粉」も大量に散らばっている。
何だこれは・・・・・。
Aも唖然としている・・・・。
「あれ・・・・・?????」
粉系はスネアやタムにまで落ちている。
スネアの皮が白いので、赤い粉は比較的見つけやすい。
臭いを嗅いでみる・・・・・・。
わからん・・・・・・・。しゃーない。
「g13さん!やめた方がいいですって!」
後輩Hの制止を振り切り、私は赤い粉を集めて口に入れてみた・・・。
「一味だ・・・・・・・・・・・。」
俺らがいなくなった後、何があったんだ・・・・・
Pちゃんさん、本当に大迷惑。「シャチホコ」みたいになって一瞬止まった時、流石に死んだと思いました!
まゆみんさん、酒は怖いですな~。いや、今思い出すだけでも恐ろしい!
酒で炒ると手早く臭みが取れるのですが、手間は掛かります!