秋田で「ラーメン総選挙」と言う企画があり、先日発表された。県内のラーメン屋に投票し、その順位をテレビで放送する、と言うものである。
受け止め方は人それぞれ。勿論納得できている人もいるだろうし、そうでない人もいるだろう。しかし、順位なんかはどうでもいい、どうでもいいのだ。
問題なのは、遠くても車で20分以内で行ける圏内の店が多いこと。私は歯噛みした。いやいや、今日の飯は既に出来ている。今日は鰊の塩焼き。これで一杯やるのだ。
妻はそれで了承していた。
だが、帰って放送を見るなり
「ラーメン食べたい」
おいぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・・・・・・・・・
私は事前に言っておいた。
「今日は総選挙だけどラーメン食べに行かなくていいんだよね?」
「大丈夫」
翌日ラーメンを食べに行くことになった。しかし、明日は土曜。しかも放送直後。混んでいるに決まっている。ランキング内等もっての他。
後日、著名なラーメン屋は軒並み大行列。一位の桜木屋に至っては最早数えるのが億劫になるレベル。この時点で20:00前。
私には佐々木屋と言う名の最後の砦があるが、妻の希望はこの店だった。
写真の技術が低いのではない。神々しいだけだ。
いや、レベルが低い。
数年通っていて、初めての味噌。いつも赤しか食べないが今日は何か思うところがあったのかも知れない。
初めての試みは勇気がいる。だが、ハマった時はデカイ。これは「藤井システム」である。
そしてスープを一口。これは味噌とんこつではない。
とんこつ味噌だ!旨ぇ!!!!!!! 未知のぞんたく。攻めた結果は正解であった。
やはり「塚田が攻めれば道理は引っ込む」のだ。
ぞんたく、いやとんこつラーメン屋では見ることの無い麺。しかし、味噌フレーバーがそれを補完する。そう、味噌はフレーバーでしかない。あくまでも主役はとんこつ。鉄壁の森内の牙城を崩すことは出来ない。
いつ通りの安定のチャーシュー。因みに必ずもう一つ入る角のチャーシューが隠れた旨さを持つ。結局安定のチャーシュー。盤石の体制で迎え撃て。奇策はいらない。
まさに大山先生の二枚腰。
いつも通りのセサミン過剰摂取。食べ過ぎは毒だ。しかし、これは累計の一年間分。当分摂取しなければ問題ない。いずれにしろ、胡麻と味噌が合わない訳が無い。ここのラーメンは食ってる途中で進化するラーメン。窮地に追い込まれても逆転の一手はある。
「9八角打」。それだけだ。Goodbye 中川。
胡麻を入れて多少薄くなったからといって、替玉用のラーメンダレを一周半ぶちこむ私はとんだ馬鹿である。これもしかし、攻めの一手。
「7七桂」これぞ光速。
いつの間にか担々麺が出来ていた。
素晴らしい。しかし、のりを入れる必要はなかったかもしれない。やはり味噌は、フレーバーのみとは言え強い。
それでも何故か出来ていた担々麺は最高であった。多分この状況は既に予見されていたのだろう。
いくら読んでも必ず「3手先」にあの男はいる。
ごちそうさまでした。
とんこつラーメンはコラーゲン。明日の私はツヤツヤに決まっている。
すりごまもたくさん摂取した。明日の私は血液サラサラに決まっている。
海苔もたくさん摂取した。明日の私の腸はぜん動運動ガンガンに決まっている。
車に戻る。余韻が凄まじい。常に唇がくっついている状態。あの猫状態の復活だ。しかし、これが副作用とは言いがたい。本当の副作用は・・・・・・
服も車も俺も豚臭!!!!!!!
どの香水にも変えがたいものだ。