負けられない。
結果、負けてしまった戦いはしょうがない。過程は色々あるだろうが。しかし、戦うときが来たのであれば敗けを想定すべきではないと思うのだ。それは人によっては難しいかも知れない。年齢、環境、性別、要因は多種多様。
しかし、勝ち負けの決定は審判の設定するソレだけではないと思う。重要なのは本人が納得しているかどうかではないだろうか。
周りの言葉は本当に正しいのかどうかはその時どんな状況下にいるかで変わってくると思う。私の正解は他人の不正解であるかも知れない可能性を見過ごすわけにはいかないのである。
県南の友人に聞いてみた。私は南の出身であるにも関わらず、南に明るくない。
「連れて行きたいラーメン屋はあるか?」
「そんな店はない」
ちょっと待ってくれ、約一週間ぶりのラーメン。勝敗は重要なのに最早戦の環境すら整っていないのか。友人は言う。
「とりあえず大曲方面に行くか」と。
なんだこのアバウトな発言、そして行動は。大曲のラーメン屋は意外と多いが、そのなかでも激戦区に行ってインスピレーションで決めようなどと言われてしまった。これは噂のジャケ買い方式。
乗ってやろうではないか。泥舟だったとしても構わん。
洋楽の何たるかも理解できていなかった当時、背伸びして買ったパール・ジャムはその時はガラクタだったが、今となっては個人的に名盤。流石の「Vs.」。
見た目にも綺麗な一杯。ラーメンを我々に運んでくれたその足で、落ちてしまった友人のコートをかけ直してくれたおばちゃんは素敵な女性であった。
店内は「無音」であったが私の脳内では「つづれおり」が再生された。
まさに品名の如し。肉は出汁としてのみ使用され、醤油のきれが際立つ。
メタリカで言うところの「ライト ザ ライトニング」のイントロ並みである。
私には丁度良いがもしかすれば育ち盛りの学生さんは盛るべきである。パンチに欠けると言う見方もあるかも知れない。そう、「食べやすい」は人によっては紙一重。
因みに学生は大盛、そして特盛すら無料だ。
自家製麺の名は伊達じゃない。口に含む麺が個人の一定量を超えるとスープの醤油感を上回る小麦の香り。咀嚼しつつ、再度スープを口に運ばざるを得ない。
初めてmatchbox twentyを聞いたとき、余りの衝撃にアルバム二週目を聞くために、遠回りをして帰った時と同じように。
麺とスープを際立たせる為に主張はそこまでしない。「多むら」の感覚を彷彿とさせる。
限りなく静かに、しかし、そこにはいるのだ。
他のメンバーの名前は分かるけどあのベースの名前何だっけ?状態。
私はいつもジョン・ディーコンに謝罪したい気持ちで一杯だ。
最早ゆで卵に限りなく近いような気がするのは、私の舌馬鹿のなせる業。淡い、と言うべきか。
悩むことなかれ。悩んだらジャニス・ジョップリンを聞けばすべては解決する。
これがジャニスの正体だ。
無料ニンニクの登場。
You know you got it if it makes you feel good !!!!
テンションが上がりマネジメントミス。ただのニンニクスープになってしまったのも今となっては致し方ない。
よって
七味でしめる。
ごちそうさまでした。
ニンニク、生姜は共に無料の入れ放題。何とも剛毅な店であった。店を狭くしてそのスペースを製麺所にしたと言う。
県南の開拓も楽しいな、等と想いにふけっていると友人が舌打ちをしている。
そう元関取の奴だ。どうやら入店する際余りに腹が減りすぎていたらしく「学生」の文字を見落としていたとのこと。
無料大盛が可能だと思っていたらしい。それで券売機の前に立ち尽くしていやがったのか。
馬鹿かこいつは・・・・・・
しかも食いやすいラーメンだったからより腹が減ってきたと言う。
帰りのコンビニで「とみ田」の豚ラーメンを奢ったのは忘れて欲しい話だ。何故って・・・・・・・
コイツは痛風だからな!!!!!!