寒いということ・・・
身が引き締まるということ。
それは至極簡単な問題で、別に人間だけがそうなる訳ではない。動物系の肉が寒暖差によって味が異なる、と言う話はあまり耳にしたことがない。
しかし、魚となると話は変わってくるのではないだろうか。秋田は結局日本海側で、しかし、日本海・太平洋共に接する最も危険な県である
に最も近い県の一つで。
青森の収穫物を上手いことスティールし易いのも秋田の微妙な、実に微妙なメリットの一つであり、今年のようにハタハタの収穫量が壊滅的な秋田に多少なりとも暖かいニュースと魚を運んでくれる。
冬の魚・・・。
甘味も十分に増しているだろう。その期待を抱いて向かうしかなかった、と言う訳だ・・・。
やはり魚とは言え、初っ端はビールを飲みたいモノだ。お通しの鮪の煮付けは、今釜から出てきたもので、ホックホク&ホロッホロの歓迎すべき状況。
一瞬でビールが消えるのも・・・無理はない・・・。
普段の私であれば寿司は締めに食べ、まずは珍味やら揚げ物やらを注文するのであるが、目を奪われて一気に寿司を注文。
ほぐしタラバガニ軍艦
赤貝
金目鯛
鮪
の5点盛り。
とにかくシマアジと金目鯛が美味すぎた・・・。これが冬の威力か・・・。
身の甘さは申し分なく、更に引き締まった身は噛めば噛むほど味が出る。
コイツは・・・大変だ・・・。
よって私が導き出した解は
金目鯛
カンパチ
の白身三種、と言う先程の重複を望む危険な注文。挙句の果てのカンパチ・・・バカ美味じゃねーか!!!
焼酎お代わり・・・この一手しか見えませんでした・・・。
問答無用のいつもの鶏天の他に、「今日のオススメ」である「穴子の白焼」を見つけてしまったが最後。
妻も「それしかなくない?」なんてチャラいコメントを出し、食べてみればこの梅肉との相性は麗しいとしか言いようがない。
海苔できゅうり穴子を巻き、梅肉パワーで・・・あれ・・・・もう無くなったのか・・・。
ごちそうさまでした。
最後の最後、このままの舌の状況では帰れない、こんな贅沢舌の状況ではダメだ、との判断で注文したエビマヨ。
これが功を奏したぜ・・・。
何と言う安定の「マヨ」パワー・・・。完全にいつもの下に戻った私は最後の焼酎を飲み干し・・・完全に仕上がった・・・。
帰りの道中・・・残念なことに吹雪・・・。
妻は風に非常に弱く(海沿いの出身とは思えないほどの弱さ)、さっきから弱音発言ばかり繰り返している。
私がこれまで住んでいた県で正直最も寒かったのはここ秋田ではなく
である。
秋田の内陸は確かに寒ければ普通にマイナス七度くらいにはなるが、とにかく基本的に風が吹かない。
真冬に外でタバコを吸うと煙がそこに留まっている、なんて状況になっていたくらいだ。
そう、ある程度のマイナスの気温の要素があれば、寒さを後押しするのは紛れもなく風であり、東北の太平洋側の寒さはマジでキツイ。
建物の中に入ればそんなに感じはしないが、外に出たときの寒さは、何か違って感じられたモノだ。
ある日、私と大学の先輩は仙台市の愛宕橋を自転車で渡っていた。
2月の上旬のことである。
その日のも完全に吹雪。容赦なく注ぐ冷徹な風と雪。ある程度寒さに強い私も「結構寒いっすね」なんて先輩に弱音を吐いたその時だ。
私の先輩はドヤ顔をこちらに向け・・・言った・・・。
「g13・・・・・・
岩手のブリザードに比べれば大したことねぇよ。」
言ったタイミングでたちこぎをし始め、私を置き去りにした先輩・・・。
一人残された私は地味に・・・爆笑した・・・。
hyakuman_amaneさん!!!
そうでしたか・・・・・・生にしろ茹でにしろ、そして半熟にしろ・・・・・・卵は正義の味方と言いたいです!!!
それは・・・何かあるかもしれませんな・・・・・・!!!